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うちの学校の王子様。終
……季節は秋…迷いも晴れ…
愛しい人との下校中……。
伊藤:〇〇…あ、あのさ…
〇〇:は、はい!なんでしょう!
…この時から嫌な予感がしていた…
伊藤:僕達…一旦距離置かない?
〇〇:へ?
伊藤:いやさ…これから僕受験じゃん?
勉強とかで〇〇と頻繁に会えないからさ
受験終わりまで距離置かないとダメだと思ってさ?
〇〇:た、たしかに?
変に都合合わせようとしたりして
勉強の邪魔はしたく
うちの学校の王子様。⑮
……季節は夏…
夏休み前の学校にて…
賀喜:うぅ…彼氏できない"ぃ"…
遠藤:かっきー最近
それしか言わないよね(笑)
賀喜:彼氏なしでこんな暑い中
私は焼き鳥になっちゃうよ"ぉ"
さくちゃ"ぁ"ん"
遠藤:そんなに〇〇先輩が忘れられない?
賀喜:うん…だって…
〇〇先輩って…陰キャみたいなのに…
ちゃんと人の事見てて…
みんなに優しくて…時々オドオドして
可愛くて…時々しっかり相手の目
うちの学校の王子様。⑯
…賀喜が新たな王子様になると…
目指して数日後…
〇〇:ふぁ〜
(あくびをしながら登校する)
『キャーッ♡』
『賀喜くん!イケメン!』
〇〇:賀喜…くん?
『賀喜って王子様の座を狙って…』
『あれなら狙えるよ!』
〇〇:王子様の座?
……タッタッタ…(〇〇の方向に歩いてくる)
??:おはよ!〇〇さん。😁
〇〇:賀喜さん?
賀喜:正解っ😁
〇〇:男装し始めたの?
賀喜:
うちの学校の王子様。⑭
…順番は最後の人へ……
…ある日の土曜日の午後…。
掛橋:お、〇〇くん
おはよ〜。
〇〇:掛橋さん!!
掛橋:じゃあ今日はお家デート
ということで😊
〇〇:ふぅ…だいぶ緊張します。
掛橋:けど、理々杏ちゃんの
お部屋には行ったことあるでしょ?
〇〇:まぁそうですね
掛橋:じゃあ大丈夫私の部屋
女の子らしいとかでもないからさ?
〇〇:わかりました。
??:お家デートって…終わった
うちの学校の王子様。⑬
…お昼を食べ終え二人は…
江ノ島に向かい…江ノ島の帰り…。
…ギィーンッ…ガタガタガタッ…
〇〇:江ノ電、一番好きな電車かもです。
伊藤:〇〇くんって電車オタクだっけ?
〇〇:いえ、京急線とJRと江ノ電しか
知りません(笑)
伊藤:ふふっ(笑)
……。
二人並んで席に座る…。
伊藤:…。
〇〇:……。
伊藤:懐かしいなぁ…
〇〇くんがグラウンドで叫んだのも
もう一年前なの
うちの学校の王子様。⑫
……下駄箱にて…
賀喜:はぁはぁ…ニギッ…
〇〇:ぼ、僕は何を…
賀喜:浮気しちゃいましたね😁
〇〇:あ、あぁ…どうしよう…。
……タッタッタ…
伊藤:〇〇くん!!
掛橋:かっきー?
〇〇:ご、ごめんなさい…
伊藤:なんで〇〇くんが謝るの?
賀喜:すみません…二人が恋人なの
知ってるのに…私…〇〇さんのことが
好きで…
伊藤:君。僕から〇〇くんを奪えると
思ってるのか?
うちの学校の王子様。⑪
??:かっきー
賀喜:ん?さくちゃんどうしたの?
??:かっきーの好きな人さ…
去年グラウンドである先輩の名前を
叫んだって知ってる?
賀喜:え、?なにそれ。
…私は 賀喜遥香 約一か月前に
この高校に入学した一年生……
そして横のこの子が遠藤さくらちゃん…
たまらなく可愛い…
遠藤:かっきーさ。
悪い人に騙されてないよね?
賀喜:もちろん!大丈夫だよ?
心)次先輩と会った時に聞いてみ
うちの学校の王子様。⑩
…放課後体育館にて……
…体育館はバスケ部が活動中…
…ひょこっ。
〇〇:…い、いないか。
賀喜:あれ?〇〇さん?
〇〇:ふぁ!!(気の抜けた声)
賀喜:ふふっ…驚き過ぎですよ(笑)
〇〇:すみません…(笑)
賀喜:それよりどうしてここに?
〇〇:あぁ…賀喜さん元気かな〜って。
賀喜:え?イケメン?
〇〇:ふぇ?!
賀喜:じ、冗談ですよ?
〇〇:なんかそれも悲しいような
うちの学校の王子様。⑨
〇〇:略)最後になりましたが、▒▒高等学校のますますのご発展と、御臨席の皆様のご健勝をお祈り申し上げ、在校生からのお祝いの言葉とさせていただきます。本日はおめでとうございました。
伊藤:かっこいい…//
掛橋:やるねぇ〜(笑)
『かっこいい。』
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……帰り道…
〇〇:ふぅ…緊張した…
伊藤:僕の次にかっこよかったよ?
〇〇:それは褒められて
うちの学校の王子様。⑧
…桜が咲き乱れ…
肌寒い春風が頬を掠める…
そんな季節…そんな季節に〇〇は……
……ピピピッ…ピピピッ……カチッ
〇〇:寝れなかったぁー。
……ガチガチの目をして天井を見る…
それは何故か…それは…
〇〇:来年は絶対やらない。
在校生代表の話なんて……
……そう…入学式に僕は校長に直接…
在校生代表の話をして欲しいと言われた
のである…
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うちの学校の王子様。⑦
……あの日から数十日が経った…
僕達はと言うと…
〇〇:あ、あのぉ…弁当食べずらい
んですけど。
掛橋:いいじゃん別に〜
伊藤:さぁちゃんやめて…僕の〇〇くんだ
掛橋:〇〇くんのファーストキスは
私だけどね〜
伊藤:ぐぬぬっ…
…そこまで仲は悪くないのだ…
むしろ絆が深まったと言ってもいい…
もちろんあの日から3日間は文章にする
のも臆する程に激ヤバの空気が学校中を取り込んでいた…そこ
うちの学校の王子様。⑥
掛橋:〇〇くん。今日さ
放課後教室に残っててくれない?
〇〇:いいですよ?
掛橋:良かった!じゃあまた放課後ね?
〇〇:はい!
…いつも通り掛橋さんとお昼を食べ…
午後の授業を終え放課後教室で…
掛橋さんを待っていると…
……ガラガラ…
〇〇:掛橋さ…理々杏先輩…?
なんでここに?
伊藤:お待たせして悪かったね😊
〇〇:掛橋さんは?
伊藤:ん?来ないよ?
〇〇:け、けど…
うちの学校の王子様。⑤
…僕は学校が終わると走って
理々杏先輩の家に向かう……
…ピンポーン………
…ガチャ…
伊藤:え?〇〇くんどうして?
〇〇:まぁ…色々と話したいことが…
伊藤:話?わかった。入って?
……理々杏先輩の家にお邪魔する…
〇〇:あれ?親御さんはいないんですか?
伊藤:親の仕事の関係上ね。
家には大体いつも僕一人だよ?
〇〇:そうですか。
伊藤:こっちが僕の部屋。
僕の部屋で話し