うちの学校の王子様。⑩

…放課後体育館にて……
…体育館はバスケ部が活動中…

…ひょこっ。

〇〇:…い、いないか。

賀喜:あれ？〇〇さん？

〇〇:ふぁ！！(気の抜けた声）

賀喜:ふふっ…驚き過ぎですよ(笑)

〇〇:すみません…(笑)

賀喜:それよりどうしてここに？

〇〇:あぁ…賀喜さん元気かな〜って。

賀喜:え？イケメン？

〇〇:ふぇ？！

賀喜:じ、冗談ですよ？

〇〇:なんかそれも悲しいような

賀喜:ふふっ…〇〇先輩

〇〇:ん？

賀喜:見に来てくれて
ありがとうございます😊

 

〇〇:いえいえ😊

掛橋:あ、あれって。
〇〇くん！！

〇〇:あ！掛橋さん！

……ﾄｺﾄｺ(掛橋さんが駆け寄る）

掛橋:どうしてここに？

〇〇:あぁ。賀喜さんの様子を

掛橋:え？二人交流あるの？

賀喜:あ、あぁ…//

〇〇:この前バスケ部の入部届を…(略

……説明をする

掛橋:ははっ、そうだったんだ(笑)

賀喜:は、はい…//
掛橋先輩と〇〇先輩はどういう関係で？

掛橋:友達の友達からの友達に
昇格した関係？

〇〇:あ〜。そんな感じですかね(笑)

賀喜:〇〇先輩と掛橋先輩の
共通の友達って誰ですか？

〇〇:あ〜。

掛橋:伊藤理々杏ちゃんだよ？

賀喜:へ？う、うちの学校の王子様
じゃないですか！！

伊藤:ん？呼んだかな？

〇〇:噂をすればだね(笑)

掛橋:だね(笑)

賀喜:か、かっこいい……//

伊藤:ははっありがとう😊

〇〇:さすが王子様だね

伊藤:〇〇くん今日はちょっと
子猫ちゃん達の相手しないとだから
一緒に帰れないや。良い？

〇〇:大丈夫ですよ。お疲れ様です

伊藤:うん…//
じ、じゃあまた来週！
(そう言ってその場を去る）

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…土曜日…朝の5時頃…
…アニメを徹夜してみて気分転換に
外を散歩する〇〇…

〇〇:うぅ…さみぃ…

…ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ……ﾊﾟｯ…ｼｭｯ…
(バスケットボールをネットに入れる）

〇〇:あ、賀喜さんだ。

……賀喜さんが一休みしている所に…

〇〇:賀喜さん！

賀喜:あ！〇〇先輩！

〇〇:お疲れ様😊はいこれ。
（そう言って暖かい飲み物を渡す）

賀喜:ありがとうございます！！

〇〇:わざわざ休日の朝から
一人で練習なんて偉いね

賀喜:いえいえ…まだまだなんです
先輩方に追いつけるようにって…
私に出来るのはこれくらいなので…

〇〇:"これくらい"じゃないと思うよ？

賀喜:へ？

〇〇:何か一つでも熱中出来ることがある
それって凄いことだし幸せなことだと
僕は思う。努力が必ずしも願っている形
になるとは思わないけど。努力すれば
必ず成長する…賀喜さん

賀喜:はい…

〇〇:僕はいつでも君の味方でいるし
僕はいつでも君を応援してるよ！！ 

賀喜:……

〇〇:な、なんてね…陰キャの癖に
合わないこと言っちゃったな(笑)

賀喜:合わなくないです…((ﾎﾞｿ

〇〇:へ？

賀喜:合わなくないです！！

〇〇:そ、そっか…良かった😊

…………。

〇〇:じゃあ頑張ってね！

賀喜:はい！ありがとうございます！

…〇〇が立ち去ると……。

賀喜:や、やばい…//
私今…凄いドキドキしてる…//
高嶺の花に手を出そうとするなんて…//
もう…バカ。//

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……つづく