ゴールデンカムイ映画化記念・仙台の旅2024.2(1日目)
漫画『ゴールデンカムイ』が大好きだ。
今年の1月に上映開始されたゴールデンカムイの映画は、原作愛とリスペクトに溢れてる。
こんなええモン作っちゃって。
こうなったらもう、『ゴールデンカムイ展』に行って、盛り上がるしかないじゃない!よし、ホントに行こう!
2月某日。
朝から、大阪モノレールに乗り込み、伊丹空港にゆく。
東北、仙台市で『ゴールデンカムイ展』がはじまるので、それを見に行きがてら、仙台グルメを楽しむ旅行だ。
天気予報によれば、仙台は良いお天気のようだが、なにしろ羊好大尉は東北に行くこと自体、はじめて。
今は2月だし、東北地方はさぞかし寒かろう。
場所によっては雪が積もってるかもしれないので、スノーシューズを履き、ボア付きの上着に厚手のセーターを着込んでおくことにした。
マフラーと手袋もちゃんと用意してる。
「うーわ、羊好大尉が、いつもよりも丸いッ!冬籠り前のクマみたいだ!」
と、伊丹空港で合流した旅の相棒、山猫少尉に言われる。
そおゆう山猫少尉も、だいぶん厚着やないの。
「そうなんですよ・・・。厚着すぎて、ちょっと暑いくらい。まあ冬の仙台ではこれくらいでちょーど良いのですよ。なにしろ、アタシは何回も仙台行ってますからね!えへんえへん!」
と、ふんぞりかえって自慢する山猫少尉。
出発まで時間あるので、空港内の喫茶店でモーニングコーヒーをいただくことにした。
パンとコーヒーのモーニングを、ゆっくり楽しんでおしゃべりしてたら、いつの間にかもうこんな時間に!?
とっくに搭乗時間やんけ!
「走りましょ!走ればまだ間に合う!それーー!」
と、ニャーニャー言いながら走り出す山猫少尉。
ヒーー!?私は上り坂と駆けっこが大っ嫌いなのに!
大阪環状線やあるまいし、歩いても搭乗には間に合うって!
ねえ!?ねえってば!!
ヒーヒー言いながら駆け込んだ、仙台空港行き『JAL2205便』。
ハアハアいうてる我々を乗せて、10時25分に飛び立ち、定刻通り、11時35分に仙台空港に到着した。
生まれて初めて仙台、いや、東北地方に降り立った!
感動だなー。たくさん写真撮っておこうかな。
「んーと・・・次の仙台行きの電車が、あと2分で出発やん!?走ればまだ間に合うんじゃない?よし、走ろう!」
と、荷物持って突然ダッシュする山猫少尉。
え、ちょ、ま、え!?
感動の、仙台空港到着記念写真を、まだ撮ってへんねんけど?
もう間に合わんって!出発のベルが鳴り響いてるやん!
「うーにゃ、まだ間に合う!これを逃せば、次の電車は25分後ですよ!ゴーゴー!」
と、またもニャーニャー言いながらつっ走る山猫少尉。
ヒーー!?私が上り坂と上り階段と駆けっこが大っ嫌いな、ふくよかな太羊なのを忘れてんのか?聞いてます?ねえ、ちょっと!?
クソー、なんでさっきからダッシュばかり・・・。
絵に描いたような駆け込み乗車を成し遂げた(マナーのカケラもない)、羊好大尉と山猫少尉。
そのおかげで、12時過ぎに仙台駅に到着できたのでした。
ヒー、つ、疲れた・・・。
・・・んー、しかし、仙台は天気いいね!
危惧してた雪なんか、駅前にゃどこにも見当たらん。
走りまくって混み混み電車に乗ってきたので、ちょっと暑いくらいだ。
こんな厚着もスノーシューズも、いらんなー。
「ですねえ。荷物をホテルに預けて、身軽になって出かけましょうか」
キャリーバッグをキャラキャラ引きながら、大通りを歩いていく。
おーー、これが杜の都、仙台市かあ。
広々としてて、ステキな街並みですね!
今夜からお世話になる、国分町の『変なホテル』に荷物を置き、セーターを脱ぎ、上着のボアも取って身軽になる。手袋もマフラーもいらん。(ポイっ)
靴も、ニューバランスで良かったなあ。
スノーシューズなんて履いてきたから、少し重くて歩きにくい。もちろん、走りにくい。
「でもまあ、ここはまだ仙台市内ですからね。郊外はどうかわからないですよ。」
と、わけ知り顔で山猫少尉が言う。
身軽な服装になって、仙台観光循環バス『るーぷる仙台』の1日乗車券を握りしめ、バス停で待つことしばし。
バスに乗って、『瑞鳳殿』、『仙台城跡』、『大崎八幡宮』を乗り降りして観光する予定だ。
・・・しかし、その『るーぷるバス』がなかなか来ない。
この市営バス乗り場で合ってるのかな?あってるよな。
「るーぷるは、20分に1本の頻度で巡回してるから、ちょっと待ってたら来るでしょ、タブン。それまでこの洋菓子屋さんで、お買い物していましょうよ!」
バス停の前のオシャレ洋菓子屋で、チョコとかお菓子を買ったりして時間をつぶした後。
さっきのバス停に戻ってきたが、やはりるーぷるバスは来ない。
普通の市営バスとかは止まってるけど。
おかしいな?
「るーぷるって、ちょっとオシャレな外見のバスみたいですよ。ほら、道の向こうに止まってる、あーゆーの」
と、山猫少尉が指さしてるバスは、確かにモダンな外装のバス。
おー・・・って、アレこそが、るーぷるバスちゃうの?
我々が、間違って反対車線で待ってたんやないの?
「・・・ホンマや!」
と、いまさら気がついてももう遅い。
我々が乗ろうとしていたバスは、無情にもとっとと走り去っていくのでした。
正しい乗り場の『定禅寺通市役所前』で待つこと20分。
ようやく次の『るーぷるバス』に乗り込む。30分ほどで『瑞鳳殿』に到着。
途中の『仙台駅前』で、我々以外の全ての乗客が降りてしまい、誰もいなくなったので不安になったが。
仙台市街からはけっこう離れたところにある、『瑞鳳殿』。
伊達政宗公たちの霊廟で、なかなか豪華な造作だそうな。
バス停から、いきなり上り坂を歩いて行くことになる。
上り坂はキライなんだけどなー。
寺だの神社だの霊廟だのは、小高い丘の上に建ってるもの。
文句は言いつつ、登ってやりましょう。
ブーブー🐷。
ブーブー言いながら、涼やかな杉参道を、一段一段登ってゆく。
木陰とかに、たまーに雪の溶け残りがあるくらい。
スノーシューズなんてマジでいらんなー。
瑞鳳殿、到着。
朝から走ったり登ったりで、疲れました。
伊達政宗公も、若い頃から合戦に謀略、政治の連続で、走って走って、疲れてたに違いない。
私といっしょだね!ゆっくり休んでね!
なかなか派手な装飾だなー。
戊辰戦争の慰霊碑もあった。
東北やもんなー。
瑞鳳殿を拝観したあとは、またまたるーぷるバス停に戻る。
次の目的地、『仙台城跡』へ向かう。
3連休初日のるーぷるバスは、大勢の観光客でパンパンだ。
ぎっしり乗り込んでるバスに、無理やり身体をねじこんで乗車する。
羊好大尉も山猫少尉も、乗車扉のキワキワでかろうじて手すりに捕まっている状態。うう、ツライ!
で、でもまあ、お城までやし、少しの我慢やろ・・・とナメてたら、とんでもない。
バスは、グルグルと坂道を走り続けて、右に左に急カーブの連続。
そのたびに、満員の車内はバランスを崩しかけた乗客の悲鳴があがる。
青葉山各所にある東北大学のキャンバスを、ぐるーっと巡ったのち、ようやく山上の仙台城址に到着した。
けっこう山上をのぼってきたので、気温が下がって少し寒いくらいだな。
『青葉城フードコート』で、名物『はらこ飯』をランチに食べる。
こじんまりした丼に入って2千円とは、なかなかの観光地価格やね!
美味しいけど、器の割にエラい料金取りおんな・・・と考えてしまうのが、関西人の悪いクセだ。
「こんなん、ちょっと高すぎる。」
仙台揚げパンをガリガリかじりながら、山猫少尉もぶつくさ言っていた。
護国神社で瓢箪くじをひいたあと(中吉だった)、有名な伊達政宗の騎馬像へ。
ウホーーい!かっけーーー!(興奮)
すごーい!メッチャかっこええやんけ!
興奮して、野良犬みたいに銅像の周りをグルグル回りながら、写真を撮りまくる。
カブトの三日月型前立ての美しさよ!
乗馬姿の勇ましさよ!!
この威風堂々とした姿は、さすがに生まれながらの奥州の大名だなあーー。
いいなーー!(大興奮)
「この人が誰なんか、ようわからんけど、いちおうアタシも写真撮っとこ」
と、伊達政宗になーんの興味もない山猫少尉は、テキトーにスマホ撮影していた。
えーい、この方をどなたと心得る!
畏れ多くも、伊達氏第17代当主、仙台藩62万石の初代藩主にして東北の覇王、独眼竜・政宗公にあらせられるぞ!
「ふーん(聞いてない)。なんで独眼竜なん?目ばちこ?」
・・・うーん、戦国武将に興味ない女子やと、こんなんやなー。
仙台城跡の資料展示館とか、本丸物販コーナーを楽しく見てたら、たちまち時間は過ぎゆく。
るーぷるバスの最終便の時間になってしまった。
予定してた、『大崎八幡宮』の観光は諦めよう。スタートで、バスに乗り損ったのがアカンかったなー。残念。
ものすごーく大回りする、るーぷるに最後まで乗り、仙台市街に戻ってきた。
さっそく、夕飯飲みに市街へ繰り出す。
前々から狙っていた餃子の名店『一番五郎』は満席で、予約なしでは入れなかった。
「そうかあ、悔しいー!久しぶりに『あおば餃子』食べたかったのに!」
と、山猫少尉は口をギョーザ🥟にして悔しがっていた。
代わりの良き店を求めて、路地裏の飲み街を探索。
しばらくウロウロしてみたが、良さげな餃子の店はなかなか見つからず、ホテル前に戻ってきた。
すぐそばに、仙台ひとくち餃子の店『あずま』があったので、迷わず入店。
「ここで、ちょっと餃子をつまみながら、作戦会議しましょうよ!」
ということで、ひとくち餃子に舌鼓を打ちながら、次の店をネットで探したり検討する。
・・・でもさ、ここの餃子、生姜が効いてて美味いな!この蒸し餃子も食いたい!
「そおですねえ。アタシは、鶏皮チップ食べたいなー」
ご機嫌になって、あずまの餃子飲みを楽しむ。
で、次のお店はどれにしよかな、とスマホで検索。
・・・ムム!?
仙台TOHOシネマで、映画『ゴールデンカムイ』のレイトショーやっとんで。21時開始だって。
「おお、まだ時間もあるし、行っちゃいます?行こう!行きたい!!」
よーし、仙台で、またゴールデンカムイ映画観るかあ!
Gカムオタク魂に火がつき、TOHOシネマが入ってる、仙台パルコにやってきた。
上映開始までは、まだ小1時間ほどあるし、寿司でも食おう。
「やったあ!賛成賛成。映画前の景気付けに少しだけ飲もう!」
私は緑茶ハイ。山猫少尉は、日本酒で乾杯!
「仙台で、ゴールデンカムイの映画観るなんて、なんだか面白いですね!」
明日は、ゴールデンカムイ展見に行くし、この後のレイトショーは、Gカムファンだらけなんちゃう?
と、ウキウキしながら、酒を飲む。
寿司は、地魚握りの盛り合わせ。
恒例のお寿司ジャンケンバトルで、取り合いだ!
「アタシは、あえてアレやな!」
私は、王道のアレやな。
小樽でのリベンジやッ!
と互いに牽制しながら、酒を飲んではジャンケンし、寿司を食ってはジャンケンする。
ウニ、ウマーい!!
「くそー、中トロ美味しいー!」
寿司飲みの後、レイトショーで『映画ゴールデンカムイ』を観る。
羊好大尉は2回目。
山猫少尉は3回目の鑑賞となる。
しかし、何度観ても、良いんだよなー。
2時間の映画は、あっという間に終わった。
「・・・やっぱ良い映画ですよねー」
ほんまになあ。出来が良すぎるやん。
映画を観終わり、仙台パルコをエスカレーターで降りてゆく。
夜の仙台市街を歩く。
キラキラした商店街をいくつもぬけながら、Gカム映画の感想戦。楽しいねー!
さすがに夜になると、グッと冷え込むよなー。
シメに、あったかいラーメン食いたいな。
『仙台味噌ラーメン』を夜食に食う。
「アタシは、もうおなかいっぱい」
と、山猫少尉がいうので、残りは私がペロリんと平らげる。
仙台辛味噌ラーメン、めっちゃ美味かった!
ごちそうさま!
深夜1時前にホテルに帰還。
仙台観光にグルメに映画に、と、なかなか楽しくもハードな1日だった。
風呂入って寝よう・・・。
【つづく】