奈良壺阪寺お参りウォーキング 2023.10
10月某日。
すっかり秋になって涼しげでもあるので、友人のひうらー伍長を誘って、ウォーキングにお出かけすることにした。
近鉄電車に乗り、橿原神宮前から乗り換え、壺阪山駅で降りる。
奈良の郊外らしい、静かな町なみ。
空気もキレイだ。
高取町では『高取カカシまつり』が開催中とのことで、町のあちこちに、さまざまなカカシが飾られている。
とってもユニーク!
歩いて見ていて面白い!
いろんなカカシが、家の中やら門の外、道端、郵便局の中とかあちこちに飾られてるので、たまに人影と見間違って、ギョッとする。
これは、カカシ・・・なのかな?
通りを抜けて、町はずれまで歩く。
この辺から、田畑も少なくなり、山に分け入っていく。
ちなみに、今まで奈良の静かな町を黙々とウォーキングしてるみたいに書いてるが、羊好大尉とひうらー伍長は、くだらない事や、仕事上のグチやら悪口を、大声でペラペラおしゃべりしながら、歩いている。
たまに、ケケケ!と笑いながら、歩いている。
話の内容は、くだらなさすぎて、何を話してたんだか、全く覚えてないが。
途中からは車道を外れて、山道に入っていくことにした。
先日来の雨のせいか、道はぬかるんでたりもして、決して歩きやすいわけではない。
すべったり転倒しないよう、慎重かつ軽口を交えつつ、ぬかるんだ山道を上っていく。
ここまで歩いて、中腹あたりか?
道はますます細く、急になり、歩きにくさも増していく。
ヒーヒー言いながら、山道を進む。
上り坂、キライ!あとちょっと!
そんなに長くもない山道を、ヒーコラいいながら上ってたら、最後の階段にさしかかる。
イチニ、イチニ!
壺阪山駅前から、一時間ほど歩いて上ってたどり着いたのは、『壺阪寺』。
バスも出ているので、その場合は15分ほどで、シャーっとお寺に到着できる。
わざわざ険しい山道を、寺まで歩きでやってくる人間は珍しいらしく、おじいハイカー1人としかすれ違いもなかった。
水分補給してひと休みしたあと、壷坂寺に入る。
入山料は、おみ拭い参拝料も含めて千円也。おみぬぐい?なんやそれ??
ハテナマークを浮かべつつ、ひうらー伍長の後に続いて入山。
「ぶ、仏像、もえーー!」
仏像オタクのひうらー伍長は、入り口からすぐの大講堂へ突撃していった。
いつもの光景やなー。
どれ、私はその間、椅子に座って瞑想しておこうかしら。
境内の各所に、寺猫がうろちょろしてるらしく、とってもカワイイ。
事務所よこでは、寺の猫が、キンタマをペロペロなめながら、寝っ転がっていた。
ちょっかいをかけてみると、人懐っこく寄ってきたので、首の後ろをかいてやる。
気持ちよさそうに、あくびをする猫。
カワイイやつめ。
壺阪寺は、けっこう広々としたお寺で、山のあちこちに大きな阿弥陀仏巨像や、寺の建物が建っている。
おおー、おもしろいね!
横では、大きめの各種仏像の説明をしたくて、ウズウズしてるひうらー伍長が、
ハヒハヒと過呼吸気味。
まあまあ、落ち着きなさいよ。
さらに進むと、壺阪寺は眼病封じ祈願で有名みたいで、巨大なメガネが置いてた。
なになに?ここをくぐって、祈ったら眼の病気もぶっとぶのん?
特に眼病は患っちゃないが、スマホ老眼はひどいので、お祈りしておこう。
お堂の中に入らせてもらい、『お身拭い参拝』とやらをさせてもらう。
チケットを渡したら、お寺の方に手拭いを渡された。
ははあ、これを持って、あの観音像の膝元を擦りながら、願い事を祈ってくるのね。
なんやようわからへんけど、手拭いで、仏像の膝をゴシゴシしながら、健康と旅の安全をお願いしておく。
よろしうたのんまっせ。イギリス国教会信者のプロテスタントですが、そこは穏便に願いま。
ここまで、信心深く心穏やかに寺の中を巡っているみたいに書いているが、羊好大尉とひうらー伍長は、バチでも当たるくらいの下世話なおしゃべりを繰り広げながら歩いている。
たまに、ゲハゲハ大笑いしながら、歩き回っている。
壺阪寺には、そんなにたくさんの参拝客もいてないし、敷地も広々している。
でっかい声でも会話しやすいので、良いお寺だなー。(不信心)
さらに進んで上に登っていくと、巨大な仏像がそこかしこに。
でけー!おもろー!
『私は敗北主義者です』
とか、言ってヒーヒー笑ってる私。
「・・・ぜったい、罰当たるな、コイツ」
と、ひうらー伍長がつぶやいていた。
こんなとこ、歩いて登ってきたんやなー。
帰りはもちろん、バスに乗ります。
駅で待ってると、観光列車『青の交響曲』に遭遇。
今度、ぜひ乗ってみたいものだね!
たっぷりと、壺阪寺参りとおしゃべりを楽しんだ後は、近鉄電車で阿部野橋駅まで行き、あべのハルカスをぶらぶらお買い物。
地下鉄に乗って、南森町のいつもの焼き鳥屋で、打ち上げだ!
久しぶりに、飲んで、さらに夜までおしゃべりするのでした。
あー、楽しかった。
良きウォーキングな1日でした。
【おしまい】