【早明浦ダム】早明浦ダムの建設費用負担と水の配分について【費用】
※ほぼ全ての内容に対して誰にでも確認できるソースを用意しています
■基本的な建設費負担の考え方
早明浦ダムの費用は「ダムから受ける利益に応じた費用を負担しましょう」という考え方(身替わり妥当支出法)を元に割り振られています
詳しくは下記の記事をご覧ください▼
■早明浦ダムの水配分
徳島 70.7%(利水24.5% 不特定46.2%)
香川 14.8%
愛媛 12.2%
高知 2.3%
早明浦ダム全体の水のうち、徳島が約7割の水を使用しています。
徳島70.7%のうち46.2%を占めているのが『不特定用水』です。これは「河川維持」「ダムより前からもともと徳島で使用されていた水」のことであり、利水分とは別枠で確保されています。
■利水配分とその費用分担
次は利水分(早明浦ダムが出来たことによって生み出された水)の配分です
▼利水配分(水の配分)
徳島 48%
香川 29%
愛媛 19%
高知 4%
早明浦ダム建設により新たに生み出される事になった新規用水のうち、半分が徳島に、3割が香川に、2割が愛媛に流れています。
※おまけ
▼うどんの水使用量についてはこちら
▼利水分に対する費用負担配分
徳島 43.8%
香川 40.4%
愛媛 14.8%
高知 1%
(香川用水誌より算出)
▼「利水配分」と「利水分に対しての費用配分」の比較
徳島 利水48% 費用43.8%
香川 利水29% 費用40.4%
愛媛 利水19% 費用14.8%
高知 利水4% 費用1%
48%の供給を受けている徳島と、29%の供給を受けている香川の出資割合がほぼ同じです。これは、徳島の重い費用負担に対する他3県の配慮と言えるでしょう。
◾️早明浦ダム全体の建設費用負担配分
徳島 71.86%(利水14.33% 治水37.59% 不特定19.94%)
香川 13.23%
愛媛 6.3%
高知 0.33%
徳島の負担割合がとても大きく見えます。
これは早明浦ダム建設における、さまざまな負担分を全て合計しているからです。
「利水に対する負担」 14.33%
「治水に対する負担」 37.59%
「ダムが出来る前から元々使用していた水に対する負担」&「吉野川の流量維持のための負担」 19.94%
徳島県は早明浦ダムから「利水」だけではなく、「治水」と「吉野川の流量維持」といった恩恵を得ており、それに伴う形で4県の中で最も費用負担が多くなっています。