他人からの視線に対抗する術とは
2018/02/17
しじみさんから質問頂きました。
Q:他人からの視線が怖くて
人と目を合わせられません。
街中で知らない誰かと
通りすがりに目が合ってしまうと
なぜだか嫌な気分に
なってしまいます。
きっと私を見て心の中で
笑ってるに違いないとか
バカにしているに
違いないとか感じて
気分が落ち込んでしまうのです。
身なりや清潔感には
気をつけているつもりですが
他人からの視線を
「睨みつけられている」
とも受け取ってしまうので
何か相手に不快な思いを
させてしまったのでは
と不安にもなります。
みんな私のことを変な風に
思っているのでしょうか。
他人からの視線に込められた心理は全て買い物に例えることができる
A:「目は口ほどに物を言う」
という言葉がありますよね。
こちらをスッと
直視してくる目もあれば
流し目で見てくる目
人を見定めるような粘っこい目
怒りや疑惑を含んだ眼差しなど
視線にまつわる表現は
たくさんあります。
上記に限らず
しじみさんはどの視線も
否定的なものとして
捉えてしまう
ということでしたね。
現代はSNSの普及によって
簡単に他人と自分を
比べられる時代です。
そんな時代のせいなのか
他人からの目線に
「比較」や「競争」
といった
「優劣を見極めるような
含みがあるように感じる」
と言う方が確かに最近
僕のまわりでも増えてきました。
そんな目線で見られれば
いい気分はしませんよね。
現実に今
しじみさんも
「他人からの視線が怖く
不安で嫌な気持ちになっている」
とのことですので
ここではそんなしじみさんの
苦しい胸の内を
ほぐせるような考え方を
「買い物」にたとえて
ご紹介していこうと思います。
①「街中で知らない誰かと一瞬目が合う場合」
目が合うといっても
視線の種類や
目が合っている時間の長さ
によってある程度相手の心理を
紐解くことができます。
まず
しじみさんの仰っている
「街中で知らない誰かと
通りすがりに
目が合ってしまう」理由…
というか目を合わせてしまう
人間の心理的なものから
ご説明しようと思います。
日常で誰かと目が合うパターンの
ほとんどがこれだと思います。
他人とのすれ違いざまに
一瞬目が合ったという経験は
誰しもがしていることでしょう。
これは端的に言うと
「あなたがそこにいるのを確認した」
という一瞬で終わる本能レベルの
確認作業的な意味あいが強く
基本的にその人の
記憶にすら残りません。
もう少しわかりやすく
「買い物」を例にとって
ご説明しますね。
たとえばサイダーが飲みたくて
コンビニに入ったとします。
飲み物売り場の前で
お目当てのサイダーを見つけ
それを手に取りレジに向かい
支払いを済ませ店を出ます。
いたって普通の
買い物の流れなのですが
おそらくほとんどの方はこの時
「あなたが今買った
サイダーの両隣には何のドリンクが
売られていましたか?」
と問われるとすぐには
答えられないと思います。
なぜかと言うと人は
「自分が意識しているもの
以外の情報を意図的に
遮断する傾向にある」
からです。
もちろんコンビニですから
サイダー以外にもお水やコーヒー
お茶やお酒など
様々な飲み物が売られています。
しかし消費者は
自分が欲しい飲み物以外の情報を
一瞬だけ認識し
一瞬で記憶から消し去ります。
脳は省エネが大好きなので
コンビニで売られてる飲み物を
いちいち全て記憶するだなんて
無駄なエネルギーは使わないからです。
話を戻しますが
街中で通りすがりに
知らない誰かと
一瞬だけ目が合うのも
これと同じことが起きています。
なので街で歩いてる人と
目が合ったとしても
それはただ単に
「あなたがそこにいるのを確認した」
と一瞬だけ認識しただけで
他意も無ければその人の記憶にも
本っっっっ当に定着してませんので
ご安心ください。
②「街中で知らない誰かと数秒目が合う場合」
おそらく多くの方が
あまりいい気分のしないであろう
知らない誰かと
数秒目が合うというパターン。
しじみさんが他人から
「睨みつけられている」
と感じてしまう視線も
こちらの方なのかなと思います。
知らない誰かと数秒目が合うのは
一瞬目が合う時と比べると
明らかに「意識」されてますよね。
では相手に
どう意識されているのか。
この場合も先ほどと同様
コンビニで例えてみます。
先ほどの例では
お目当てのサイダー以外の飲み物は
認識こそされるものの
記憶にすら残らない
というお話でした。
でもきっと
サイダーを買いに来たつもりが
「なんだこの新商品
美味しそうだな!」
とか
「どうしよう…
同じサイダーでも
レモンスカッシュと
メロンソーダがある!」
など
あなたが興味を惹かれる
飲み物が何種類かあって
その場で迷ってしまった。
そんな経験も
何度かしたことが
あるのではないでしょうか?
もちろん買う前なので
味はわかりません。
ただそれでも
パッケージが印象的だったり
「厳選」とか「無添加」
などのワードに惹かれたり
フレッシュさや爽快感を
想起させる色など
どの商品を買うかは
飲み物に限らずまずは
「見た目」
で判断することが多いですよね。
そして最終的に
購入に至る商品と言うのは
いうなれば
商品の見た目によって
「あなたの心が動いた」
商品なのです。
話を戻しますが
知らない誰かと数秒目が合うのも
これと似たようなことが
起きています。
要はしじみさんを
数秒見つめてくる人がいた場合
その人はしじみさんの見た目に
心がプラスに
もしくはマイナスに
動いた人です。
心がプラスに動いたというのは
「美男or美女だな」
とか
「服がおしゃれだな」
とか
「髪がきれい」
などその人の容姿を素直に
「良い」と思うことです。
逆に心が
マイナスに動くというのは
「服に大きいシミがついてる」
とか
「髪の毛めっちゃ傷んでるな」
とか
「生乾き臭がすごいな」
などその人の容姿になにかしら
イケてないところがあるか
もしくは異変がある場合です。
ですが
心がプラスに動くか
マイナスに動くかは
見る人の価値観次第なので
当たり前ですが私たちは
他人がどのように考えるか
コントロールできませんし
私たちはエスパーでもないので
他人が何を考えているか
知ることもできません。
服がシワだらけだとしても
「なんて清潔感のない人なんだ」
と思う人もいれば
「アイロンをかける暇もないほど
忙しいのかしら」
と思う人もいるわけです。
なので
他人の思考を
いくら想像し悩んだところで
必ず限界がきます。
「私のことを見て
変な風に思わないで下さい」
と願ったところで
人は自分の都合のいいように
勝手に解釈しますし
逆に思っている以上に
自分を評価してくれる人もいます。
なのでこの辺に関しては
もはや自分でどうこうできる
問題ではありませんので
しじみさんがすでに
意識されているように
パッと見で他人から
異変を感じさせないような
最低限の清潔感を
取り入れていれば十分
かと思います。
それでもやっぱり気になる場合の対処法
と言われても…
気になるものは
やっぱり気になる。
という方に向けて
ひとつアドバイスを。
もし
「意図のある視線」
を送られてきた場合
ベストなのは
「その目を一切見ない」
ことです。
言い換えると
こちらに視線を送ってくる者を
容赦なくガン無視する
ということです。
「とうとう
いちかわが開き直った」
そう思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが
僕は別に
開き直ったわけでも
身も蓋もない話をしたいわけでも
ありません。
たとえば電車の中で
赤の他人から
視線を上下に動かしながら
自分と他人の
優劣をつけるような
意地悪い目で見られたら
誰だって嫌な思いをしますよね。
しかし
たとえあなたがその
意地悪そうなやつから
猛烈な睨みを
きかされていたとしても
ガン無視してしまえば
なにも問題ありません。
なぜなら
その人の軽蔑を含んだ視線は
誰に受け取られることもなく
その人の元に返っていき
自ら放出した軽蔑的な意識を
自主回収する羽目になるからです。
ガンを飛ばした相手に
シカトされたヤンキーが
よく舌打ちをするのも
自ら飛ばしたガンを自主回収する
というやるせなさに
ムシャクシャしているからで
要は目さえ合わせなければ
それと同じような心理を
相手に与えることができるのです。
これはなにも
怒気を含んだ視線に
限った話ではありません。
人をジロジロと睨む
怒気を含んだ視線にも
なめつけるような
汚らしい視線にも有効です。
相手が自分を見てどう思おうが
視線をはずし
その人を認識の外におけば
それはもはや対岸の火事。
相手の視線に込められた意図を
簡単にはじき返せますので
是非やってみて下さい。
視線によるストレスを
だいぶ軽減させることができますよ。
おしまい。
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