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自分は自分、子どもは子ども(読書感想)

できるだけ1週間に1回noteで何か書こうと思っていますが、今週はnoteであえて発信するような出来事がない(^^;

日常生活で気づいたこととか、試してみたことを書きたいと思っているんですが、週に1回程度の更新なのに出てこないこともあるものですね。
書くことがないのは、行動や観察が十分できていないからかも。

別にダラダラ過ごしているわけではなくいろいろ考えたり悩んだりしているのですが、同じところをぐるぐる回っているような感じで、自ら能動的に動いて気づきを得るような場面はあまりなかったような気もします。

そう考えると、noteでの発信の習慣が現在の自分の行動特性を振り返るきっかけにもなるのかなと思ったりしました。
記事が書けないのは、自分の行動が乏しくなったり視野が狭くなったりを気づかせてくれるシグナルみたいなものですね。
それに気付けるのもnoteを継続するメリットかもしれません。

とはいえ出来るだけ投稿は継続したいので、最近読んだ本のことでも紹介しようかと思います。

根本裕幸という方の「子供の将来は親の自己肯定感で決まる(実務教育出版」。
2019年に出版された本です。

この本は自分が属しているWEB上のコミュニティ上で、他の参加者から薦められて読んでみました。
2万件あまりのカウンセリングをこなしてこられた方の著作です。

タイトルの通り子育て本ですが、著者が子育てのハウツーを説明するタイプの本ではありません。
物語風に作られていて、とあるスナックのママさんにお客さんが子育てのことを相談して、そのママさんがお客さんにアドバイスするというスタイルになっています。

いろいろな状況にある親子のエピソードが出てくるのですが、特に印象に残ったエピソードを紹介します。

子どもの中学受験に縛られて精神が不安定になっている親に向けてママさんがアドバイスするエピソードです。

登場するのは親戚にお医者さんが多いお母さんで、自分の子どもも医者にしたいとの思いから中学受験の勉強をさせているのですが、当の子どもは全く勉強せず、模試の成績もどんどん下がるばかり。ついにお母さんが寝込んでしまい親子関係も悪くなったというお話です。

このお母さんに向けてママさんが、自分と娘のことをきちんと線引きした方が良いよとアドバイスしたうえで、次の言葉を毎日つぶやくよう勧めました。

「私は私。娘は娘。
 娘は、私の思い通りにならなくても幸せになれる。
 私は、娘がどうなろうとも幸せになれる。
 私は娘の選択を支持するし、その生き方を尊重する。
 私は私。娘は娘。」

子供の将来は親の自己肯定感で決まる 根本裕幸 著

このお母さんは娘を自分と一体のように考えていて、娘が思い通りの中学に行けなかったら自分も娘も不幸になると思い込んでいたようです。
最初はこのフレーズを言うことに非常に大きな抵抗感があったのが、無理にでも毎日毎日言い続けていたら、次第に子供の成績のことが気にならなくり、親子関係も改善したというエピソードでした。

実話をもとにされたものかどうかまではわかりませんが、自分にはとても刺さるエピソードでした。

我が家も振り返れば子供に過干渉なところがあって、けっこう細かく、ああしなさい、こうしなさいと言ってしまっていました。
もちろん子どもにとってその方が良いと思ってのことなのですが、何でもかんでもこれはダメとかああしなさいとか言われたらしんどいですよね。
子どもは小学校高学年ですが、何をやるにしても引っ込み思案で。
あれやこれや言い過ぎたせいかなと気になっていたので、上記のフレーズがとても印象に残りました。

このフレーズは、ある意味当たり前のことが書いてあるだけかもしれません。
ただ、「娘」の部分を自分の子どもの名前に置き換えるていざ自分で言葉にしてみると少し詰まるものがありました。

心のどこかで無意識に子どもを型にはめようとしていたのかもしれませんし、子どもと自分を一体のように考えてしまうところがあったのかもしれません。

当然ですが、子どもと自分は別々の存在なので、私が良いと思ったことが子供にとっても必ず良い結果をもたらすわけではありません。
そして自分で自分のことを決められない経験が長く続くと、次第に自分が何をしたいのか次第にわからなくなるし、親が良いと言ってくれそうなことを無意識に選ぶようになりかねない。
自己肯定感も育ちにくいと思われます。

私自身も振り返ると自分の親から型にはめるような教育を受けていた自覚があって(もちろん親は私のためを思ってのことなのでしょうけど)自分のやりたいことを思う存分やってみるという経験が少なかったです。
毒親というほどではないのかもしれませんが、そのような連鎖は意識して断ち切る必要があると感じました。

これからは子どもが何かするときに、親の目から見てそれじゃうまくいかないなぁと思っても、よほど危険な場面でもない限りはやりたいようにさせてみようと思います。

この本ではそのほかにも、なるほどなと思える考え方が記載されていたので、紹介します。

・基本的に子供は親のことが好きで、大好きな親だから見本にしようとする。
 モノの考え方、見方、価値観まで、何でも子供は真似る。親が自信なさそうにしていたら、それが自然だと思って子供まで自信なげになってしまう。
だから、子供が自信を持てるかどうかは親の自己肯定感で決まる。

・子供の面倒を見ることで、親自身の「必要とされている」という承認欲求が満たされる。
だから子供が自立すると自分の存在意義が分からなくなる大人もいて、それで子供に(無意識に)自立してほしくないと思ってしまう。
(それがひいては子供にあれこれ干渉する状況を引き起こす)

以上、本を読んだだけで子育ての悩みが解消されるわけではありませんが、自分が陥りそうな落とし穴を予め知識として把握しておくことで防ぐこともできると思います。
また、日々の子育てで知らず知らず狭まりかけている視野をこじ開けてくれる効果もあるのかなと思っています。

短いですが、今日はこの程度で。
最後までご覧いただきありがとうございました。



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