秋の香りがするとタイに行きたくなる
少し肌寒くなって、空気の匂いが変わってくる。土や木の匂いをどの季節よりも感じられる。秋の始まりのこの空気感が私は大好きだ。なぜかこの季節の変わり目はタイ旅行に行きたくなる。
私は過去に20回以上タイに行ったことがある。また8ヶ月間タイに留学していたこともある。よく行っているのはこの10月or11月と4月だ。4月は水かけ祭りソンクラーンがありパーティーを求めていくという明確な目的がある。私の独断と偏見まみれの自論だが今の日本人にはパーティーが足りない。パーティーの大小は問わないがもっとパーティーが必要だ。でっかいフェスでも、鍋パでも、婚活パーティーでもなんでもいい。これ以上話すと脱線するのでこれはまた別の機会に。とりあえず思いっきりはちゃめちゃなパーティを求めてタイに行くのが4月だ。
ただこの10月に関しては目的がないのだ。行きたいから行く。滞在中特別何かをする訳でもない。ホテルのプールで泳ぎ、ホテルのジムで鍛え、サウナに行く。現地の友人に会って飲みに行く、レストランで食事をして、ショッピングを楽しむ。日本とあまり変わらない日常をタイで5日ほど行うだけだ。
秋の香りがした瞬間、私はおもむろに1週間後の航空券をその日に取る。そこにためらいはない。ちょうどプロテインが切れたタイミングでAmazonで注文するかのように。
準備は大体、前日の夕方から始まる。と言っても特に持って行くものはない。通勤用のリュックに4kgいくかいかないかくらいの荷物だけ。まあ最悪なんか忘れても買えばいっか精神である。
準備が終わったら大阪のミナミに移動してカプセルサウナにチェックインする。そしてサウナに3セット入り、ミナミの炉端焼きやバーに飲みに繰り出して24時まで飲む。まだタイにはついていないがこの時点で間違いなくタイ旅行は始まっている。
そして翌日朝5時に起きてサウナに入り、南海電車に乗って関空に向かう。
関空に着いたらまずマクドナルドでメガマフィンセットorビックマックセットを注文する。ここでメガマフィンセットorビックマックセット以外を注文したり、他のレストランで食事をすると大体旅行中何かしらのトラブルに巻き込まれている。謎のジンクスだ。うん。ハンバーガーが美味しい季節は365日だ。安定に美味しい。
そしてチェックインを済ませゲートを抜けてラッキーストライクをワンカートン買い飛行機に搭乗する。基本飛行機の中は爆睡する人だ。離陸する前から寝ている。大体タイに着く一時間前くらいに目が覚める。
そしてタイのバンコクに到着。飛行機を降りると心地よい熱気とタイの独特な香りが出迎えてくれる。その瞬間ホッとする。そして入国審査や両替を済ませてタクシーに乗りホテルへ向かうのだ。
さてでは秋のタイ旅行で何をするかだが本当に何もしない。むしろタイに入国する前の方がいつもと違う非日常をやってるまでもある。タイでやっていることといえば
・ホテルのプールで泳ぐ
・プールサイドでボーッとする
・ジムで筋トレする
・友達の予定が合えば友達に会う
・サウナに行く
・映画を見に行く
・食べたいものを食べる
・ショッピングを楽しむ
・音楽のイベントがあれば参加する
別に大阪に住んでいてもできそうなことばかりだ。だがこの「何もせず好きなようにできる5日間」が自分には必要なのだと思う。
占い師という仕事をしていて、夏場は花火大会にお祭り、海にバーベーキューで恋愛のチャンスもお客さんの相談も多く、冬場は冬場でクリスマスに向けての恋愛相談が多い。それらと比較した時に10月はちょっとばかし暇だ。また夏や冬が忙しいが故に、休みの日も家で爆睡している日が多いのも事実だ。夏や冬の思い出が最近めっきりない。夏ならではのことに関わらず、日本にいてもやれそうなことすらしてないのだ。また自分が選んだ道であるとはいえ私にはボーナスがない。夏や冬にボーナスをみんながもらっているのを見ると羨ましく思ってしまう節もある。
だからこそこの時期にタイに行きたくなるのはきっと秋という季節が私にくれるボーナスなんだと思う。秋の風が私に語りかけてくれるんだ。「お疲れ様。お前が夏楽しめなかった分あったかいところ行ってリフレッシュしてきな。そして4月の水かけ祭りに向けて冬も頑張れよ。」って。
今年は暑い日が続いたため、例年より少し航空券を取るのは遅い。昨日秋の香りがしたのでようやくチケットを買った。
タイに行くことでより日本の秋の訪れをより感じることができる。日本人でよかったと思える瞬間だ。
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