タイで2回、命の危険を感じた話
こんにちは!NORIKO@どっぷりマレーシアです。
長く海外に住んでいると、今まで危険な目にあったことないの?と聞かれることがありますが、思い起こしてみると2回ほど死にそうな思いをしたことがあります。それがたまたま2回ともマレーシアではなく、お隣の国タイで。ここでは、その時のことについて書いています。ハラハラドキドキ、でもちょっとタメになる情報も!そして最後は笑ってもらえるはずです!
それではどうぞ!
1回目:バンコクでタイガーショー事件
1回目はまだ独身の時。友達と3人でバンコク旅行へ。マレーシアに住む友人から、バンコク行くなら、タイガーショーは絶対見た方がいいよ!とだけ聞いていた。 夜の繁華街を歩きながら、「タイガーショー、タイガーショー」と呼びかけてるおじさんがいたので、話を聞くと、ドリンク代一人300バーツ(1200円くらい)でショーが見れるいうことで、ついてってみた 。
しばらく歩き、お店が立ち並ぶ通りの一角にある細い階段の前まで来たところで、おじさんが「この上を登った3階がお店だ」という。階段を登り、薄暗い店内に入ると、入口から一番遠い、一番奥の席に案内された。
見渡せるほどの大きさの店の真ん中に、スポットライトを当てたビリヤードのような台があって、その上で何人かのお姉さんや、お姉さんの格好をしたお兄さんが、ここにはとても恥ずかしくて書けないような、夜の世界のショーを繰り広げていた。
まずドリンクをオーダーしてと言われ3人でオーダーし、しばらくあ然とショーを見ていた。
ドリンクが来て10分ほど経った頃だったろうか?店員が突然、本当に突然である。ドリンク代 300バーツとショー代1万バーツと書かれた請求書を出してきて、「ショーを見ただろう?!払え!」と言って迫ってきたのだ!その瞬間、店内が暗くてよく見えなかったけど、客だと思っていた人たちも、寄ってたかって店にいた全員が、私たちを囲む。 その数15人ほどだっただろうか…入り口から一番遠い席にいたし、終わったと思った。このまま手足を縛られ、口と目を塞がれ、睡眠薬飲まされて気がついたら船の上。かなとか。
でもここで死ぬわけにいかない。と思い、意を決してありったけの大声で 「私たちはドリンクしか飲んでない!!ドリンク代しか払わないー!!!」と言ってお金を床にばらまいた!!!アラサー女の意外な態度に店員たちがひるんだ隙に、店員たちのブロックを体当たりして突切り、猛ダッシュで階段降りる、そしてあとは振り向きもせず、3人でバンコクの夜の街をひたすら、ひたすら、全速力で走りまくった!!(そんなやつ居るか?!)幸い誰も追ってこなかったんだけど、あれは本当に、怖かった。。
これはもう10年以上前の話だけど、まだこんなお店あるんだろうか?バンコクの夜の街でタイガーショーの客引きがあったらお気をつけ下さいね。本当のタイガーショーは、夜の繁華街ではやってませんから〜!!
2回目:クラビで溺れかけ事件
2回目は主人と結婚する前、まだお付き合いしていた頃に2人でタイのクラビに旅行した時。周りの小さな島をシュノーケリングして回る、アイランドホッピングツアーに出かけることになった。上の写真のような小さなモーターボートに私たちだけを乗せ、運転手兼ガイドの陽気なおじちゃんがダイビングスポットを回ってくれるというものだ。もちろんタイの小さな島。救命道具などはなく、渡されたのはシュノーケリングのゴーグルのみだった。
いくつかの島を回り、最後に寄った島で事件はおきた。そこは海と海の間の浅瀬が砂浜になったようなところで、周りにも岩みたいな島みたいなのがたくさんあって。浜で遊んでいる人は居たけど海の中は一人シュノーケリングしているおじさんが居るくらいだった。わーお貸切♪と思っていざ海へ。もちろんライフジャケットなんか着ていない。海の中見たらきれいな色した魚たちや、海底に穴掘っているエビみたいなものとか見えた。楽しくて、主人と「もうちょっとあっちの岩の方まで行ってみようか」と言ってずーっともぐり続け、夢中になって海の世界を楽しんでいた。
しばらくぶりに水面に顔を上げた瞬間、異変に気付く。「ね、私達、流されてない?すっごい早いよ流れ、やばいよやばいよ、ちょっとどうしよう!」と言う私に主人は冷静な顔して手を出してくれたのだけど、全然届かず。流されないよう、遠ざかる砂浜の方へ一生懸命波に逆らってこぐが、全然前に進まずむしろ遠ざかっていく一方。
一瞬、「日本人カップルが沖で発見…」的な明日のニュースに出る様子が頭をよぎった。クラビの空港のイミグレで、前に並んでいたパツキンのバックパッカーのにーちゃんがバックにホイッスルをつけていたのを思い出し、あれがあれば砂浜の人に気づいてもらえるだろうに、ああ、あれ持っていればよかった。あのにーちゃん、さすがはバックパッカーだな。プロは旅に必要なものちゃんと分かってるんだなとか、どーでもいいことまでいろいろ頭の中をかけめぐって、あともう一歩で「ヘルプッ!!!」って叫ぼうとした時に主人が一言、
「横に泳いで!!」
というではないか。言われるがままに漕ぐ向きを90度変えてみたら、今までのは何だったんだってくらい普通に前に進んだ!無我夢中でなんとか岩まで泳ぎ岩にかじりついた。どうやって泳いだかも良く覚えていない。もう本当に怖かった!!本当に死ぬかと思った!!岩は貝がはりつき、すっごいごつごつしていて、気がついたらお腹や足、手とか傷だらけになっていたのだけど、とにかく生きていることに感謝した。死ななくてよかった・・
後で知ったのだけど、そういう波のことを離岸流と言うそうです。
主人は何かで見たことがあって、横に泳ぐというのをあの瞬間に思い出したらしいです。
皆さんもし離岸流にあったら横に泳ぐというのを覚えておいてくださいね。
ということで、このときから主人は私の命の恩人になったのでした。
おまけ
書いてて思い出した!そういえば新婚旅行で行ったハワイでもシュノーケリングやって、巨大な亀が接近してきて、それにビビってその時も溺れかけて主人が助けてくれたんだった!!(笑)