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変わっていく母 3

母の説得

介護認定で要支援1になった母。わたしはホッとしたが、まだ安心はできなかった。母が他人が家に入ることを拒んだのだ。

「自分でできる」と言い張る。(本当はできていない)猫もいたので、ほこりや毛がすごかった。くしゃみが止まらなくなることも。わたしだけの言葉では話が進まない。地域包括センターの担当者と、デイサービスの職員の方に協力してもらった。

他人にはいい顔?をするところをうまく使って、優しく話してもらった。かたくなだった母も、「居間だけなら」と承諾した。本当は寝室も入ってほしかったが、母は最後まで「うん」と言わなかった。

週に1回、居間とトイレの掃除をしてもらうことになった。共同購入の買い物は相変わらずしてしまうので、わたしが定期的に通いチェックした。

デイサービスは週1回から始めた。まずは、慣れてもらうため。お風呂にも入れてもらった。一人で家にいると億劫になり入らないことが多かったようだ。

部屋の掃除とお風呂。最低限の清潔さを保つことが目標だった。

人それぞれの性格

母は、デイサービスが楽しいと言った。よかった。
ごはんも美味しいし、(昼食)催しも楽しいそうだ。

母の性格に助けられた。最初こそ渋った母だったが、すぐにうちとけた。
デイサービスもお掃除に来てくれる人にも。基本的におしゃべりが好きなので、話も弾んだようだ。(お掃除の方は大変だったかもしれません)

友人の親は「デイサービスなんて絶対行かない」と言って自宅で老々介護状態だと言っていた。いろんな性格の人がいて、事情もある。もし母が絶対に支援を受けるのを嫌だと言ってたら……どうなっていただろう。

わたしがおかしくなっていたかもしれない。親も自分も幸せになれる道を探せるのが一番だ。わたしは自分の気持ちを優先させてしまった。でも、「デイサービス」が楽しいと言った母の言葉に救われた。

高齢者の一人暮らし

このまま母が元気で楽しく暮らせますように。最初の異変に気づいてから3・4か月が過ぎていた。高齢者でなくても心配なことは変わらないが、やはり認知機能が心配な高齢者は心配事がつきない。

わたしは、火の扱いが非常に心配だった。北海道なので冬はストーブが必需品。台所はガス。長年使っているから大丈夫と思っても、やっぱり心配だ。

認知機能の検査にも行かなくては。母になんて言って病院に行こうか。プライドは高くない母でもきっとまた言うのだ。「まだ大丈夫」だと。
わたしの心はこのころ、いつもザワザワしていた。


母の変化を備忘録として綴っています。当時の気持ちを思い出しながら、反省したり、後悔したり。母は今施設で生活しています。

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