ロココ絵画の世界観を密やかに体感できる「ロココドレスランジェリー」
18世紀フランス・ロココ絵画の中でアントワネットとポンパドゥール夫人が身にまとうドレスを、大人が日常で身に着けられるランジェリーに仕立てた特別なブラ&ショーツが登場。
みなさま、こんにちは。
フェリシモ「ミュージアム部」のなりちゃんです。
今回は、フェリシモのインナーブランド flufeel[フラフィール]がミュージアム部とコラボレーション!一緒に企画した「ロココ時代の名画を体験できるブラ&ショーツ」2種類をご紹介します。
ロココ時代の絵画といえば、ヴァトーの雅宴画をはじめとして、ふわふわひらひら、自由奔放で優美でロマンティックな世界観。夢のような絵画世界の中で微笑む貴婦人が身にまとうドレスを見て、なんて美しいのだろう……と憧れたところから企画がスタート。ドレスの代わりに、現代でも身に着けられるようランジェリーで再現しました。
ロココの巨匠・ブーシェが描いたポンパドゥール夫人と、女流画家・ヴィジェ=ルブランが描いたマリー・アントワネットをテーマに。2着のドレスをイメージしたデザインと仕様には、ロココ時代の世界観を彷彿とさせるこだわりをたくさん詰め込んでいます。
18世紀ロココ時代の美意識
まずは18世紀フランス、ロココ時代の美意識について少しお話させてください。当時の美しさを構成する要素として、下記が重要なポイントでした。
「真っ直ぐ背筋が伸びた姿勢」
「高くて豊かな胸・デコルテ」
外見的な美しさを重視していたこの時代は、コルセットを着装して、胸の位置を持ち上げながらウエストを細く見せたり、胸やデコルテを強調する衣装デザインを身に着けていました。コルセットを着けると、当然締め付けで呼吸が苦しくなってしまいますよね。当時は、なで肩にして肩甲骨を寄せた姿勢で、胸で大きく呼吸する動作を行っていたようです。
実際に私もその姿勢で呼吸をしてみましたが、頭のてっぺんからスーッと糸を引かれているかのように、自然と凛とした姿勢になり、バスト位置の高さも意識できました。衣装だけでなく、姿勢や呼吸まで考え抜かれた当時の美しさへの意識に圧倒されます……!
今回の企画では、ドレスのデザインだけではなく、このような当時の美しさの要素である「豊かなデコルテ」や「美姿勢」というキーワードを、ブラ&ショーツの機能性として落とし込んでいます。身に着けるだけで仕草も自然と優雅になりそうです。
名高き寵姫ポンパドゥール夫人
1750年代に入ると、美貌と才覚に恵まれたルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人の時代が訪れます。平民出身ながら、その豊かな教養や知性、立ち回りで王の寵愛を得て、政治や文化の発展に大きく携わりました。ファッションや室内装飾、料理に至るまで影響を与え、ロココ芸術・文化の原点を作ったともいえる一人です。
ポンパドゥール夫人は絵画の中で、「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」と呼ばれる美しい宮廷式ドレスを纏っています。特に、ドレスの最後に着ける胸当てパーツ「ピエス・デストマ」は、彼女のお気に入りのひとつで、このドレスも胸にリボンの花が咲き乱れているよう。胸当て・袖飾り(アンガジャント)に使っているベージュのリボンですが、おそらく見えない膝部分に結んでいる靴下留めのリボン飾りまで、すべて同じ色でコーディネイトしていたと考えられます。
また、この時代には、胸もとを彩る生花の飾りは、枯らさないように水の入った小瓶が服の下に隠されていたそう。美しく着飾るための情熱や工夫に驚かされますね。
ポンパドゥール夫人のドレスをイメージしたブラ&ショーツ
そんな夫人の愛らしいドレスを再現したブラ&ショーツがこちら。ドレス「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」の胸当てパーツ「ピエス・デストマ」をイメージした、ブラ中央のデザインが特徴の仕上がりです。
ブラの中央にはデコルテを華やかに見せる、フリル調に仕立てたレースを贅沢な3段重ねに。一番下にはリボンをあしらい、ポンパドゥール夫人がまとう「ピエス・デストマ」のような胸当てに仕上げています。絵画からインスピレーションを受けて選んだレースは、繊細でアンティーク感のある上品な柄に。思わず胸もとに目を奪われる、うっとりするデザインです。
さらに特徴的なのが、胸もとに咲く一本の薔薇。当時は小瓶に水を入れ、造花ではなく生花を髪や服に飾ることもありましたが、今回は一から描き起こして再現した、オリジナル刺しゅうで胸に薔薇を咲かせました。絶妙な色のグラデーションで、立体的なローズに見えるようにこだわりました。
ショーツは、ドレスをイメージした形状に。後ろがふんわりと広がるフレアタイプで、愛らしい印象です。ブラとおそろいの繊細なレースと光沢感のある美しい生地で仕立てました。前側の脚口にはゆるやかなゴム入りで、安心感がありつつも解放的な、長時間はいていても心地よい仕様。
当時の宮廷式ドレスを彷彿とさせる、ブラ&ショーツ。身に着ければ、まるで絵画の中で微笑む、ポンパドゥール夫人のような優雅な佇まいに……♪
フランス王妃マリー・アントワネット
堂々たる優雅さと気品を兼ね備えた、フランス王妃マリー・アントワネットの姿。当時珍しい女流画家、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって描かれたアントワネットは、聡明で優しく、魅力的な姿です。
アントワネットが身にまとうドレスで、まず目を奪われるのは、胸もとをぐるりと囲む贅沢なフリル調のレースと、中央に堂々と位置づく大きなストライプ柄のリボンではないでしょうか。
当時の美意識の特徴としてあげていたように、アントワネットはこのドレスをまとうことで、豊かな胸と白くて美しいデコルテを強調していました。また、印象的なのがアントワネットの愛した美しいブルー。上品なつやめきが、麗しさを引き立てます。
マリー・アントワネットのドレスをイメージしたブラ&ショーツ
そんなアントワネットの気品たっぷりのドレスを再現したブラ&ショーツがこちら。大胆にあしらった胸もとを囲むレースと、中央のストライプリボンが特徴となった仕上がりです。
アントワネットが愛した美しいブルーの身生地が、大人っぽく上品な印象に見せてくれます。繊細で上品さが溢れるレースをあしらい、中央のストライプ柄リボンも相まって、自然と胸もとに視線が奪われる大胆なデザインに仕立てました。
そして、何といってもこのレースの柄が一番のこだわり!絵画のアントワネットのドレスのレースを拡大して、ルブランの筆遣いをなぞるかのように一から描き起こして作成しました。
ふたつとないこだわりのオリジナルレースに、絶妙なくすみカラーをのせることによって、さらに上品なアンティーク感を演出してくれます。
ショーツもおそろいのオリジナルレースと光沢感のある美しいブルーの生地で仕立てました。すっきりとしたシルエットと、ドレスのスカートを彷彿とさせるような縦についたレースが印象的。ゆるやかなゴムを使用しているので、長時間はいていても心地よい安心感があります。
絵画の世界観を体験できる、ブラ&ショーツ。身に着ければ、自然とマリー・アントワネットのような、気品に満ち溢れた堂々とした表情になれるかもしれません。
デザイン・着け心地・機能性の両立
ここまでドレスをイメージしたデザインをご紹介しましたが、もちろん機能性もばっちり、抜かりはありません!
ロココと言えば、コルセットが象徴するように、きつく締めあげてシルエットメイクするイメージですよね。当時の胸当て「ピエス・デストマ」は、着用のたびに糸で縫いつけるタイプもあったとか……。でも今は令和の時代!最新の仕様を反映し、当時の世界観を現代の日常でも無理なく体験してほしいという思いから、らくちんな着け心地と機能性の両立にこだわりました。
当時の美意識を盛り込み、身に着けるだけで、胸もとの開いたロココ時代のドレスにも似合う、綺麗で豊かなデコルテをメイクしてくれる仕様をご紹介します。
毎日着けたい!ノンワイヤーでもらくらくリフトアップ
まずは、気になるカップの構造から。使用しているのは伸縮性があり、横に広げてもグンッと丸みのある形状に戻るような反発力のあるカップ。ノンワイヤーでもあらゆる胸にフィットしながら、キュッと胸を中央へ寄せてくれます。さらに、カップ裏にハリ感のあるパネルを付けることで、バストをリフトアップしながら丸胸へ導きます。
3段3列のしっかりホック&わき高構造で、やわらかいお肉を逃がさず、バストを寄せ上げます。さらに、カップ横のサイドボーンで胸の流れをガード。アジャスター付きで引き上げ調整も可能です。ノンワイヤーでもギュっと寄せ上げてくれる機能性にこだわっています。
今回のメイン素材には、絵画からインスピレーションを受けて、光沢感と伸縮性があるサテン生地を使用しています。とはいえ、ショーツのクロッチ部分は肌当たりが気になるもの。デイリー遣いできるように、クロッチ部分にはカップ裏と同じ綿混素材を使用しています。
作品情報カードで、当時の世界観をさらに堪能
ブラ&ショーツと一緒に、オリジナルの情報カードもお届けします。表面にはポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットの絵画を、裏面には当時の世界観をさらに堪能できるような内容が盛り込まれているので、こちらもぜひお楽しみに。ロココ時代の宮廷の様子を思い浮かべて、貴婦人のように優雅な気分を味わってみてください。
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