ヨーロッパの華麗な衣装の面影がよみがえる _KCI×MEDE19F
京都服飾文化研究財団の衣装をもとに、フェリシモのファッションブランドMEDE19F[メデ・ジュウキュウ]のコラボアイテムが誕生!
みなさまこんにちは。ミュージアム部mitu.です。本日はフェリシモがこの秋新たにお届けする「KCI×MEDE19F」のコラボ企画をご紹介したいと思います! ヨーロッパの宮廷絵画などにも登場しそうな、18~19世紀衣装から生まれたアイテムたちは、ミュージアム好きさんにもぜひご覧いただきたいと思っています。
世界的なファッション研究機関 KCI
京都服飾文化研究財団(The Kyoto Costume Institute,略称KCI)は、西欧の服飾やそれに関する文献や資料を体系的に収集・保存し、調査・研究する機関です。
京都を本拠地として、1978年に設立。現在、18世紀から現代までの衣装など服飾資料を約13,000点、文献資料を約20,000点所蔵。それらを多角的に調査・研究し、その結果を国内外での展覧会や研究誌『Fashion Talks…』の発行を通じて公開していする、世界的なファッション研究機関です。
もともと、ご縁のきっかけは、2024年秋に始まる展覧会のグッズ企画を、ミュージアム部にお問い合わせいただいたことでした。
しかしながら、展覧会の内容をおうかがいし、KCIが所蔵されている素晴らしい数々のコレクションを拝見させていただいた結果、今回はミュージアム部でなく、フェリシモのファッションブランド MEDE19F[メデ・ジュウキュウ]との方が、よりよいコラボレーションが生み出せそうだ!とご提案。今回の「KCI×MEDE19F」が実現しました。
「時代を超えて愛される服を」MEDE19Fの思い
MEDE19Fは、時代を超えて愛されるヴィンテージのマインドをアイテムや着こなしに取り入れてお届けするフェリシモのファッションブランドです。”メデ”は、「愛着を持って一枚の服を長く 愛でるように着ていただけるように」という思いを込めた日本語の「愛でる」を由来としています。
KCIが所蔵する貴重なコレクション、その一点一点から伝わる、仕立てた人、袖を通した人、羨望のまなざしを向けた人たちなどの様々な思いや熱量に、MEDE19Fのメンバーは感動。「時代を超えて愛せる服を」という自分たちのものづくりへの思いとも通じることに、喜びを感じたそうです。
それでは「KCI×MEDE19F」アイテムをご紹介してきましょう!
KCI 京都服飾文化研究財団×MEDE19F
18世紀のフランス製ベストを参考にしたワンピース
ブザム部分に贅沢に刺繍をあしらったワンピースは、1780年ごろのウエストコート(男性用ベスト)を参考にその美しいディテールをメデ流に再現しています。
ワンピース本体は、ざっくりとした凹凸感が特徴のアムンゼン(梨地織り)生地を使用。綿・レーヨン混でしなやな落ち感があるので、ゆったりとしながらもすっきり大人っぽく着られるシルエットになります。
貴婦人の靴を愛くるしいポーチに
実際に履かれていた19世紀の欧州製フラットシューズをもとに、サイズや形まで再現した靴型ポーチ。
刺しゅう部分はプリントでステッチの質感を再現。ファスナー開閉式で、ペンケースやコスメポーチにおすすめです。
ティアードドレスの花柄を咲かせたアンブレラ
1850年代の可憐なティアードドレスのプリント生地を、現代のリアルなプリント技術で再現した晴雨兼用傘です。
散りばめられた細かいドットや、バラ、コスモス、わすれなぐさ、矢車草などを染め出した写実的なプリント柄。持ち手はバンブー素材でクラシックな趣を添えました。
フランスの豪華な衣装の織り柄をプリントした扇子
和の小物・扇子と18世紀フランスの豪華な衣装が、優美なマリアージュを生み出しました。ピンクは男性用ベスト(ウエストコート)から、アイボリーは女性のドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)からデザインをピックアップしています。
生地の地模様から忠実に再現し、アレンジをほどこしています。はらりと広げる手もとにも、華やかな気品が漂います。
男女それぞれの衣装柄からイメージした靴下
18世紀後半に流行した、上流階級の男性用スーツの豪華な刺しゅうから着想を得た〈アメリカンブラウン〉のソックス。ブルーのストライプと草花柄が、コーディネイトの仕上げに遊び心をプラス。
室内でのくつろぎ用に18世紀の女性が着用していた、装飾的なコルセットトップスをイメージソースとした〈ライトベージュ〉のソックス。少女のようにロマンティックな花柄を、繊細なジャカード編みで再現しました。
刺繍や織り柄からデザインしたネイルシール
18世紀後期の男性用ベスト(ウエストコート)にほどこされた精緻な刺しゅうからモチーフをピックアップし、ネイルシールにアレンジした〈ブルー〉。新古典主義の影響を受けた古代ローマ風のアーチや列柱、草花などのモチーフが当時の流行を感じさせ、ゴールド箔がアクセントに。
18世紀中期の男性用ベスト(ウエストコート)の、多色の絹糸や金糸を用いた華やかな織り柄からモチーフをピックアップした〈ドーンピンク〉。和のテイストにも通じる、たおやかなピンクの色味に、さらりとシルバー箔の光を添えたおしゃれな仕上がりです。
男性用衣装から図案をピックアップしたハンカチ
18世紀後半に流行した、上流階級の男性用スーツの豪華な刺しゅうから、図案を抜き出し、シェルニール織りで繊細かつ色鮮やかに再現しました。
シェニール織りで織られた生地は、ふんわりやわらかな肌ざわりで吸水性が高い一方、丈夫なので長くご愛用いただけます。持ち歩きしやすい約20×20cmの小さめサイズです。
あわせてこの秋から開催される展覧会へ!
いかがでしたでしょうか?「KCI×MEDE19F」アイテムは、フェリシモウェブサイトだけでなく、9月13日より開催される「LOVEファッション―私を着がえるとき―」でもお取り扱い予定です。
「LOVEファッション―私を着がえるとき―」は、着ることにまつわる情熱や願望を表す5つのキーワードで構成。「自然にかえりたい」「綺麗になりたい」「ありのままでいたい」「自由になりたい」「我を忘れたい」。私たちとファッションとの関わりにみられるさまざまな「LOVE」のかたちについて考える展覧会です。
KCIが所蔵する貴重なコレクションを目にすることができる貴重な機会です。MEDE19Fのメンバーがコレクションから感じた、“ものづくりに込められた思いや熱量”を、あなたも感じてみませんか?
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