「不動産業務豆知識8」FM笹谷部長 Vol.60
FMグループ社内報Vol.60【投稿者:笹谷部長】
今回は、不動産取引をする際の重要ポイントの一つである本人確認についてのお話です。
一口に本人確認と言っても2つの意味合いがあります。
一つ目は、今自分の目の前に居る人が本当にこの物件の売主(買主)なのか?
同時にこの物件を売却(購入)する意思を持っているのか?を確認するという事です。
これを「実存性・依頼内容の確認」と言います。
これに関連した有名な事件がありまして、ご存じの方も多いかと思いますが、ちょっと紹介すると、2017年に起きた積水ハウス地面師詐欺事件というのがあります。
これは積水ハウスが地面師に騙されマンション建設用地の購入代金として約55億円を騙し取られた事件です。マンション建設用地を確保したい一心から、偽の売主に不十分な本人確認しか行わなかった為に起きた事件と言われています。
こうならない為にも、日頃から本人の顔写真が付いた運転免許証などをしっかりと確認するように気を付けたいものです。
目の前にニンジンをぶら下げられると、焦りが生まれ冷静な判断が出来なくなってしまうのも人の性ですが、皆さんはプロですから、プロとして恥ずかしくない仕事をして行きましょう。私も含めて。
次に二つ目の意味合いですが、少し長くなった為、次回へと続きます。
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