「不動産業務豆知識5」FM笹谷部長 Vol.38
FMグループ社内報Vol.38【投稿者:笹谷部長】
今回は中古マンションの契約をする上で、切っても切れないものについてのお話です。
少し前の事ですが、当社の某店舗で契約が纏まりそうな投資用中古マンションがありました。担当営業マンの頑張りもあり、業務部も物件の調査を行い、契約書類の準備も最終段階というところで突如、契約が飛んでしまいました。
何故でしょうか?その理由は修繕積立金の値上げです。
これにより、投資家のお客さまは当初見込んでいた利回りが出なくなり、値引きを希望されましたが、売主がこれに応じず話は壊れてしまったのです。
マンションの場合、戸建住宅とは違い「管理費」や「修繕積立金」があったり、ペット飼育や事務所使用の可否などについて、購入時に説明しなければならない項目が沢山あります。
これらの情報が纏められている書面が「重要事項調査報告書」と言い、通常は管理会社に発注し交付して貰います。これに管理費・修繕積立金の値上げの予定なども記載されているのですが、この取得や確認がどうも後手後手に回ってしまっていたようです。
専任物件は受託後すぐに発注・取得をする、他社物件は管理会社に電話確認するを徹底するよう習慣付けてしまいましょう。
本命物件を案内する時には事前に、駐車場の空き・ペット飼育の可否・値上げ予定・大規模修繕工事の予定ぐらいは最低でも確認しておき、お客さまに聞かれたら即答できるぐらいの下準備をしておけば、上記の事例のような失敗は起こらなかったでしょう。
はやる気持ちは分かりますが、急がば回れの精神で、余裕を持った事前準備を心掛けて行きましょう。
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