
『ひとりでしにたい』
あなたは将来結婚する?子供を作る?
将来結婚する気も子供を作る気もない人にオススメの漫画が『ひとりでしにたい』である。
独身貴族だった伯母が孤独死したという事実に衝撃を受けた主人公、山口鳴海(35歳学芸員)が、ひとりで綺麗に死ぬにはどうすればいいかを考える物語。(2021年9月現在、三巻まで発売中)
この漫画の好きなポイントを語りたい!
好きなポイント1:
那須田くんの恋の行方が気になる
この物語は複数の人物の視点で描かれているが、メインは二人。
主人公の鳴海と那須田くん(24歳 鳴海の同僚でエリート)の視点だ。
多分この漫画を好きな人はポイント2以降が好きだから読んでるんだと思う。だがしかし、私はこの漫画を那須田くんの恋(?)が実るのかどうかが気になって読んでいる。
那須田くんはエリートで、サトリ系男子。危なっかしい鳴海のことが気になって仕方なく、そのことが全然伝わらないコミュ力で鳴海の人生に介入し始めた。
一方鳴海は、推しアイドルと猫と両親のことしか頭になく、那須田くんはひたすらマウント取ってくる嫌なやつにしか見えない。
この二人がくっつくのか、くっつかないのか、展開が気になって仕方ないのだ。
タイトル的にはくっつかずに鳴海がひとりでしんだ方がいいんだろうが、果たしてどういうオチになるのか、とても楽しみ。
好きなポイント2:
現在を生きる知識が豊富
孤独死するとどうなるか、どういう経緯で孤独死するか、結婚するべきか否か、両親の介護、終活、檀家、熟年離婚、投資について、はたまた吸引バイブまで、人生で知っておくとお得な情報が満載。
那須田くんとの色恋沙汰を無視しても、一体どんなストーリー展開になるのか、更新が楽しみな漫画。
私も一人っ子になってしまったので、両親が死んだら諸々の手続きを行う必要がある。その日のために、脳内シミュレーションしておかないといけない。
投資は、、今の自分の問題だけど、、やらんと勿体無いのはわかるがめんどくさすぎる、、辛い、、
趣味や推しにお金をかけることが大事なことが書かれてるのも、それって結局現実逃避だよね?人は現実逃避しないといけていけないんだよね?わかる。
好きなポイント3:
絵柄がコマごとに違う
これは好みが分かれるところだと思う。
私はコマごとによって絵柄が違うのは面白いし、時々あるかわいいコマの破壊力があると思うので好き。
重い話が重くならない絵柄のため、サクサク読める。
まとめ
「ひとしに」(略し方今初めて知った。人前では言えない!)は現代を生きる働き世代ならみんな楽しめる漫画だと思う。
将来必ずやってくるが目を背けていたことを、漫画を読むことで少し考えることができるかもしれない。
我が家では姉のお墓をどうするか問題があったため、みんな死んだらどうするかってことを話し合っているけど(うちは樹木葬で先着2名までは姉の墓の近くに墓を契約している。おそらく最後に死ぬであろう私の墓は自分で用意する必要がある)、そういうことを決めていない家は多いのではないだろうか。終活について考えるいい機会になるかもしれない。