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お気に入りのポットのことと、給料が出た話

誕生日だったので、ティーポットを買った。
波佐見焼の可愛いやつだ。

波佐見焼「西山」のフロールブランシュ

はぁ~、可愛い。
見ているだけで癒される。
付属の茶こしはステンレスだし開口部は大きくシンプルな造りので、洗いやすく使いやすい。
磁器らしく頑丈で軽くてツヤツヤ。言うことなしだ。

「西山」の食器は使いやすいし可愛いので、ちょっとずつ集めている。
食器が可愛いと、それだけで食事の幸福度が上がる。ボーっとゴハンを食べている最中、ふとお気に入りのお皿の模様が目に入った途端、
「な、なんて可愛いんだ…」
と、キュンとしたりする。
毎日見ているのに。

最近、部屋を模様替えした。
家具の配置を換えただけだが、暖房効率が上がってすごく快適になった。
ベッドの位置も換えたので、朝目覚めた時の風景が見慣れなくて、一瞬アレ
?となるのが面白い。
普段、使った食器はその日のうちに洗ってしまうのだけど、たまにポットやカップをテーブルの上に置いておくことがある。
模様替えをして快適になった部屋に、お気に入りのポットやカップがポツンと置いてある情景。寝起きにそれを眺めるのが、なんだか好きなのだ。
まあ、朝イチでお茶やコーヒーが乾いたカップを洗うのは面倒だけど、自分の生活感を俯瞰する感じが面白いのだと思う。


話は変わるが、最近アルバイトの給料が支給された。
まとまった額の給料なんて1,000年ぶりくらいなので、嬉しいというより、なんだかまだ気持ちが追いついていない。
就労開始からの一か月はあっという間だった。
業務はフリーの頃とあまり差はないけど、大勢のひとと一緒に働くというのが久しぶりすぎて、戸惑うことが多い。
それでも、まったりしていて気の良いひとが多い職場なので、当分ここで働いていけたらいいなと思っている。

ちなみに給料が保護費を上回るので、生活保護を継続するかどうかは、今後毎月調査が行われる。要否判定というやつだ。
もうほとんど保護は必要ないですね、という判定になれば、最低3か月の「保護停止」期間を経て、最終的に「保護廃止」となる。
「廃止」は完全に生活保護を卒業することで、「停止」は様子見期間だ。
停止期間中にバイトを辞めることになったり、体調を崩して働けなくなったりしたら、またすぐ保護費をもらえるようになるとのこと。

今後のことはどうなるかまだ分からないが、およそ3年をかけてここまで来た。わたしは多分、かなり元気で余力のある受給者だけど、3年かかった。
毎日朝起きて仕事に行って、定時まで働いて帰宅し、食事して眠る。
それを一か月こなしても苦しくならない、というところに来るまで、3年かかった。
だからというとヘンだけど、今、生活保護受給を考えているひとがいたら、安心してほしいと思う。
安心して、生活保護を申請し、保護費を受け取ってしてほしい。
好きな食器をちょっとだけ買って、好きな味のゴハンを作って食べて、よく寝て、本を読んだり映画を観たり音楽を聴いたりして、3年くらいのんびりすればいいと思う。
そうやって回復したあとに、どうするか考えたらいいのだ。
現状の生活保護のシステムや保護費の金額が最適であるとは言えないが、何物にも脅かされない眠りと温かい食事を手に入れることはできるので、どうかそれを享受してほしい。
自分の安全と健康を最優先にできる生活を送ってほしい。
今の生活保護は、それくらいなら叶うから。

今、お気に入りのポットとマグカップを眺めながら、これを書いている。
この後綺麗に洗って、また明日使うのだ。
お気に入りが手元にある幸せを噛みしめている。
それができるのは、生活保護があったおかげだ。


今日はこの辺で。
では、また。

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