書評メモ「問題発見の教科書 ゼロから革新的なヒットをつくり出す」(高岡浩三)
ビジネスは問題発見が9割
問題発見>問題解決。すでにある問題を解決するよりも、未知の問題を発見する方がよっぽど難しい。すでにある問題を解決するのはリノベーション、問題を発見して解決するのがイノベーション。
NRPS法(New Reality、new Problem、Solution)
問題を発見するために必要な著者独自の思考法。「新しい現実」を発見して、それを考察する中で「新しい問題」を抽出し、「解決」する。
ステップ1.顧客は誰か?
ステップ2.新しい現実は何か?
ステップ3.顧客の問題は何か?
ステップ4.問題の解決策
フレームワークという「枠内」で考える限り、真の問題は永遠に発見されない
いわゆるコンサルが考えるような既存知識をこねくり回すだけの考察では、「問題発見」するのは難しいという主旨。「人々が意識していない、枠外にあるのが「真の問題」だからです。」
感想:この本で一番の真理と思います。
「とことん考え抜く」経験
「なかなか見つからない問題やなかなか答えが見つからない、いわばゲームの「ラスボス」問題こそ、世の中をよりよくする可能性に満ちています。ラスボス問題に出会った時こそチャンスです。」
感想:自分の頭で考えなくてもChat-GPT等で楽に考察を行える現在だからこそ、人間の特長である長く粘り強く問題に対処する姿勢が問われている。
リノベーション思考をイノベーション思考に変える
すでにある問題を解決するだけでは、真の問題解決には至らない。
「イノベーションを起こすには、既存の事業の枠を超えないといけない」
必ずリサーチを実践する
「顧客のことを知っている「つもり」であって、実際にはそれほど理解していないのは、企画を考えるときの「あるある」の一つです。」
まずは小さくやってみる
「ただ考えただけではビジネスは始まらない」社内外の関係者を説得するには、実績が必要。