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28話目 たぬかな「低身長の男に人権はない」発言の炎上案件とクリエイターの「身内コンテキスト」生配信の世界配信化〜eスポーツプレイヤーの上級化フェーズ期の事件簿

いろいろと燃えている日々の炎上案件で、ここまで酷いのは久しぶりだろう。人気プロeゲームスポーツ配信者「たぬかな」氏を今回初めて知った人も多いはず。今回は、「冷静に」論じてみる。退屈だと感じる人も多いだろうけど、最後まで読んでみてください。

まず、動画を見たが、タレントやアスリートとは思えないほど、「口が悪い」という印象を持った。彼女は毎晩のようにやっている「ミルダム」の生配信中だったようだ。

今回の彼女の炎上については今回は、完全に「自業自得」なのだが、テクノロジー的な話。

今後、「毎日生配信」のインフルエンサーは、本当に「その視聴をするエンドユーザーへの蔑視的な対応」で、その演技・表現・発言動画が切り取られて、「配信者人生」が即座に終わる可能性が高くなった。

これは極めてリスキーになっていくだろう。今回の炎上案件は、「動画3.0時代」のエポックだと思う。

「たぬかな」の日常ツイートを見ると、結構「人種」に関するきわどい「自分の好み」を語っている節がある。どっちみちかなり知識不足というか、外資系企業のスポンサー経由で「飯を食う立場(ポジション)」としてはここまでのことはなかったにしても、いずれネットクリエイター人生がいずれ終わっていた可能性が個人的に高いと思った。
立ち回り・発言ログ(TWITTER)をみても、とにかく敵を作りやすいことのは損だろう。

ここまで「口が悪い人」は現実そこそこのフォロワーや人気がある表舞台やSNSには、正直多くない。なので、今回は一気に潜在的アンチだけではなく、Yahoo!ニュースなどのメディア経由で大炎上したわけだ。

「インターネットって怖い」と彼女は今日以降、10年20年以上思うようになる人生だろうが、単にスモールワールドだった彼女のこれまでの世界・身内の「個人的主観による本音」が一気に配信され、コピペされ、動画再生される時代になったということである。17歳ぐらいかと思っていたら30歳なので、まあどっちみち彼女はトラブルメーカーだったのだろうが。

繰り返し見ても、「低身長の男に、人権はない」という言葉は、かなりドギツイ。

これが仮に特定の人種=「〇〇人には、人権はない」という言葉でももちろん即日解雇だろうし、いずれにせよ彼女から漂うトラブルメーカーっぽさはある

今回、レッドブル社は即座に迅速に意思決定し、即日契約解雇して本当に正解だったといえる。彼女は、もう二度と表舞台や企業スポンサーありきのeスポーツの場には参加できない可能性も今回は非常に高い。それによって「低身長の男性への蔑視」を許さない確固たる企業への信用ブランドを守ることができうる

今回気になったのは、もう一つ。

「〇〇には、人権はない」という身内内?的なネット構文がトレンド・ミームとして使われている点だろう。しかしこれは、「〜しか勝たん」的な用語とは明らかに違う、「人権」の語法としてはかなり矮小化になってしまう。Human Rightsとは、法律用語、国家の政治的な用語であり、これをおもちゃ扱いするのは、今後はかなり厳しくなっていかざるを得ないだろう。ちと「言葉遊び」としては、「お前には、人権はない」という語用の下りは極めて、厳しい「毒」だ。

つうか、フランスで「人権」というものを「血で勝ち取った」フランス人なら「身内の仲良いもの同士での会話」でこそ、こんな発言は、本当の意味でフルボッコだろう。イギリスでも労働党トップまでが「ユダヤ人差別発言」で、党員資格停止になったのは記憶に新しい。今回はキャンセルカルチャーというには、あまりにお粗末な自業自得な結果だ。

先日の令和の虎の案件にしても、今回のミルダムの生配信にしても、「生配信・動画切り抜き」というコンテキストから即日での炎上が加速化していった。炎上のスピード感が凄くなっている。

正直、日本人の99.999%は、昨日までこの「女性プロゲーマー」の存在を全く知らなかった人がほとんどである。最悪なネガティブ・ブランディングでこの「たぬかな」氏を知ってしまった。彼女としても不本意だろう。元々、「敵を作る」タイプの「口が悪い」方だったことはtwitterを見ても明確だが、こういう人には「プロレスラーが、居酒屋で素人をぶん殴ったらどうなるか論」で教えるのがいい。

プロレスラーの場合も、「リングの上」で、「ルール」と「審査員」がいる中で、「カメラの前で、人をぶん殴る」から、スポンサーからの「ファイトマネー(賞金)」が発生する。エンターテインメントのプロとは、そういうものだ。ほぼ素人同然の生配信中のエンドユーザー蔑視自分勝手プロレスをやってしまったのは彼女の落ち度そのものだ。

eスポーツの発展はメタバースと同時にまだまだこれからで、彼女は黒歴史の一部になるだろう。今後は品位の高い「最上級プレイヤー」のような人は出てくるはずだから今回の炎上案件は対策マニュアルの一ページに組み込まれる。

そもそも「プロ」とは末端のエンドユーザーの「一素人」には、「気軽に応じない」仕事でもある。プロレスラーが街角や居酒屋で、「俺と戦え」とやって、ぶん殴ったら普通に刑事案件である。もちろん面倒臭い素人は多いから、対処や厳しく叱ることはした方がいいだろう。

しかし、彼女はクソリプをブロックせず、そもそも悪循環的に言い返し、「末端のエンドユーザーを蔑視する」発言すること自体が「プロ」としてやっていくのは、かなり難しい資質だと思う。

・「下げ」言葉は「ムードと上げ」のために使えるが、それには技量が必要

例えば、満杯に沸かした会場で、アーティストやステージの上のパフォーマンサーが叫ぶ「お前らみたいなど底辺のバカども!お前ら、いつだって最高だよ!」みたいな「下げ言葉」だ。これはいい意味で燃える。こういうのを「学歴蔑視だ」などと叫ぶ観客はいない

つまり、「相手の下げ言葉・蔑視言葉」は、「飛びっきり」の「上げ」のために使う器量や腕前がない限り、かなりエンタメ手法としては難しい。その枠内での「観客を沸かせる・上げさせる」発言ができないと、「プロ」としてのトークスキルとしては本当に厳しいので、どっちみちどんなにゲーム自体の点数が高くても、あまりプロには不向きな人なんだろうと思う。


「人権」という言葉はかなり重いのでどっちみち安直に使うべきではない言葉だが、「このドクズ・ど底辺芸人が!!」を、仮に有吉さんや、たけしさん、松ちゃん、爆笑問題の太田さんが誰かを持ち上げるために「下げ用語」でいった時には、「最上級の素晴らしい技芸を持った芸人が」という意味・価値観に変換される。つまり、「SUPER PREMIUM CLASS人間」を指す「言葉」になる。(スーパープレミアムクラスなどという言葉は、こうして使っても「最上級クラス」を指す時には、その比較級では、その「格」を表現しにくい)
これが仮に「この素晴らしい最高の話芸を持った芸人が!」と「上げ」の「褒め言葉」でいうと「既存の枠組みの中で」しか判定されない芸人、という意味合いの「格下げワード」になってしまう。こういうコンテキストの持ち寄りはやはり知性を要求する。

もし仮に、今回たぬかな氏が、同じような表現を使う時(どっちみち末端のエンドユーザー向けの罵倒なので絶対にダメですけど)暴言とか中傷はわかるが、「ブロック」かその証拠を「記録保存」して、民事訴訟をすればいいのだ。

コミュニケーションとしては、今後、生配信の場こそニュースになりえる事件になっていくだろう。考えてみても、つくづく「卑下・蔑視する行為」は極めて簡単だが、人間の「地位」の「最上級を表す」言葉の本質的な表現方法は本当に難しいし、今回の前後を見てみたが、彼女はそもそもタレント業や演者業、プロアスリートやeスポーツ業は厳しいと感じた

例えば、絶世の美女、あるいはブランド女優さん(例えば、長澤まさみさんや綾瀬はるかさん、広瀬すずさん)に向かって、女性芸人が「この三流ブスが!!!」といった時には「挑戦的かつ微笑ましく」「下から」「吠える」姿として、写ったりする。「長澤まさみ」さんを、本当にブスだと思う人は少ない。

このように「ポジションの逆転化」を行えるのが「下げワード」の正しき語法だ。彼女の場合は、全くもって、「相手への蔑視と下げ化」のために「下げワード」を使い、そのまま大炎上した
また、本当の格上の概念は「下げワード」でしか表現できない比較級を持ってたりする。(彼女たちはほぼ毎日、「美人」とか「キレイ」とか「かわいい」とかは、毎日、ウンザリするほど、言われ慣れているはずだ)
しかし、言葉としてはそうとう「強い表現」だから、現実な構成の中では「どんなもんかと思えば、「まだまだ私にはなれない8流美人」やな(上から)」の方が、ワーディングの情報処理としては、適切だ。

言葉は難しい。これらも「プロの芸人」が、「プロの女優さん」に向かって「下から、上に」言うから成立する言葉である。一素人のなりあがりが使うと、今回のようになる。言葉は、技量なのである。

今回のように、一ゲーム配信者も「プロレスラー」のようなもので、
レスラーが、「観客席」にいる「エンドユーザーの女性のお客さん」に向かって、「お前、本当にブスやな(しみじみ)」といえば、即座にプロプレイヤーとしては失格、一発アウト退場案件だ。
だが、悪役レスラーが、「お前らみたいなドクズのど底辺のドブスどもに、最高の試合を見せてやるよ!今から!」みたいな「下げワード」を使った最上級の比較級上げワードであれば、やはり、それらは、空気の中で「盛り上がる」可能性はやはり高いのだ。

つまり、その人間の発話行為は、「ポジション=格」によって、同じ語彙と構文でも、「全く違う」コンテキストになってしまうわけである。

つくづく、人間のその器の「ポジション自身」を超えるポジショントークは難しい。「なりたくてもなれない最上級の存在」を比較級で表す言葉は難しいのだ。

彼女のように、eゲームプレイヤーはまさに「下流」から「上流階級」にワンアップ化しつつある。地位向上化のフェーズにある中での大炎上だった。

メタバース時代、VRやAR時代の中で、かつてのタレント業や新進気鋭の俳優業のように社会的地位が向上していく中で、これほどわかりやすく、「貴重な事例サンプル」はないと思う次第だ。

ここまで、こんな論考を、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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