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頭で書くのではなく、全身を使って書く。

週末に滋賀の余呉高原スキー場まで行き、スノーボードを楽しんできました。


スノボ歴はブランクもありますが、大学生の頃からやっており、20年以上になります。


20年もやっていると今さら上手くなるとか、成長することもなく、それなりのレベルで、シンプルに滑ることだけを楽しんでいたのですが、ここ数年、ちょっと上手くなったな?とか、なんか滑りやすくなったかも!と感じることがたびたびありました。


なんでかな?と、ぼんやり不思議に思っていたのですが、昨日ふとその理由が分かったような気がしました。


それはたぶん、4年前からヒップホップダンスをならい始めたからではないだろうか。体の使い方を知ったから、それがスノボをするときにも活きているのではないかと。


スノボで斜面を滑り降りる際は、足で滑るのではなく、体全体を使って滑ると上手くいく。ターンをするのも、足の向きだけ変えるのではなく、膝も深く曲げ、重心も変え、腰も低くし、バランスを取るのに手も使うといい。


足だけではなく、体全体を使うとスムーズにターンができる。


今まで私は、足を上手く使うことだけを考えていたように思う。足の向きを変えて力づくでターンをする。でもそうではなく、体全体を使うことで、ものすごくスムーズにターンができるようになるし、結果、滑りやすくなる。


土曜日には、私の主宰する「京都ライター塾」があり、インタビュー原稿の書き方を伝えた。


原稿を書くとは、「頭を使って考えて書く」と思っていたけれど、受講生のレポ記事を読んでいて気が付いた。


スノボと同様に、書くことも全身を使って書く方が上手くいくのだなと。


そもそも私は講義でそう伝えていた。現場へ行き、耳で聞いたこと、自分の目で見たこと、肌で感じたことを書く。書いた後も、見た目の美しさを整える。小手先で書くのではなく、「全身を使って書いてね」と自ら伝えていたことに、改めて気付いた。


頭で書こうとするのではなく、全身を使って書くことを意識すると、書きやすくなる。


私のZINE「文章を書いて、生きていきたい」の帯には、「書けないのは、自分の気持ちにフタをしているからだった」と書いた。気持ちとは、五感を意識することできっと見えてくる。書けない人は、おそらく、ここがうまく機能していないのかもしれない。文章を書く才能とか技術とかいう以前に。


指先と頭で書くのではなく、全身を使って書く、かぁ。

真っ白な斜面を滑りおりながら、そんなことを考えた。

京都ライター塾・受講生によるレポート記事も、講座翌日から続々とアップされているので、ぜひチェックしてみてください!


インスタで、スノボを楽しんだリールも作ってみました。


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京都在住エッセイスト・ライター、ときどき大学講師 江角悠子
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