ZINEができるまでの全行程
フリーライターになる前、私は雑誌を毎月発行する制作会社に務めていた。その後、デザイン会社に転職したので、雑誌やパンフレットなど紙媒体の制作には、20代の頃から関わっていることになる。
その後、フリーライターになったのだけど、20代のときの会社員の経験がすごく活きているなぁと振り返って思う。
雑誌やZINEなどの紙媒体が完成するまでの流れは、だいたいこんな感じである。
だいぶはしょっているけれど、おおまかに言うと、このような流れになる。
駆け出しのフリーライターとしての仕事は、(3)(4)だけのことが多い。Webライターの人は、(4)だけという場合もあるかもしれない。そのうちベテランになってくると、(1)の企画を立てることから、(2)のお店や人物インタビューのリストアップもするようになる。
当然、(1)〜(4)まで網羅できるライターの方が、ギャラは良い。
これは、紙媒体だけではなくWebコンテンツだとしても行程はほぼ同じだろう。そして全体を通して考えると、ライターが担当しているパートは、ほんの一部分に過ぎない。ということを知っておくことは大事だと思う。
書くことが好きな人で、いつかZINEを作りたいと言う人は多い。
文章が書ける=(4)は問題なかったとしても、ZINEを作りたいなら、それ以外にやることがこんなにもある。
(4)以外の、7つの行程も全て自分でやらないとZINEは完成しない。
私が今、「京都ライター塾」で伝えている内容は、(1)〜(4)+稼ぎ方である。
私は今年こそ、ZINE講座を開催したいと思っているのだけど、ZINE講座をするとなると、当然(1)〜(8)を全て伝えないといけないので、ライター塾よりも伝えるべきことが増える。
そう考えたら、ライター塾より高額じゃないと無理じゃない?となっているが、それだと高すぎない?とも思っている。
でも、いつか紙媒体の仕事をしたいとか、自分でZINEを作りたいという人にはすごく役立つ情報で、ライターをする上でもこの知識があるとないとでは、全然強みが違ってくると思う。
全体の流れを知っていると、例えば、ライターだけど、レイアウトやデザインについても提案できたりするのだ。こう見せた方がいいと分かるようになるので、クライアントにとってもより良い提案ができるようになる。そういうライターはきっと重宝されるだろう。
(4)の文章を書くだけではない、全体像を知っておくことは、幅広い視点で物事を見られるようになるということ。
そういう人はこれからもっと求められるようになるし、AIに仕事を奪われるようなこともないんじゃないかなぁと思っている。
一度、一人で全行程を体験することで、わーーーーって世界が広がる楽しさがあるので、それを伝えられたら良いなぁと考えている。
大学の授業では、学生とともにこれを1年かけてやっているのだけど、学生たちの成長は本当に著しい。
ZINE講座を初夏〜に開催するべく、カリキュラムをこれから詰めていきたい(と、予告しておくことで自分を追い込むパターン)。
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今週日曜開催!「文学フリマ京都」オンラインサロンの仲間と一緒に出店します。