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IPOのメリット・デメリットPart2

さて、今回は「起業家(オーナー)の視点」から見たメリット・デメリットについて。

メリットとしては、創業者利益の実現、株式の換金化、担保力の増大などがあります。

一方のデメリットとしては、個人企業から脱却、持ち株比率の低下、意思決定力の分散化などが挙げられます。

端的に言えば、お金が手に入る代わりに、経営が自分の自由にはできなくなるということが言えます。会社を個人のものとして考えている経営者の方にしてみれば、IPOはあまりやりたくないことかもしれませんが、会社は社会の公器だと考えられている経営者の方にしてみれば目指さない理由は見つからないのではないでしょうか。

もちろん、株主利益について考えなければいけなくなるので今まで通りの利益度外視の攻撃的な戦略は取りづらくなることはあるかもしれませんが、Yahooやamazonは一切の配当をしないということを決め、株主へは企業価値の増大による株価の上昇から得られるキャピタルゲインで報いるという方法を採っています。配当を出すわけではないので当期利益を無理やりにでも出さなくてはいけないという悩みから解放され、長期的な企業の成長を目指すことで会社も株主もwin-winの関係を築くということに成功しています。

最初の入り口のところで株主とコンセンサスが取れていれば、上場後も経営者の意思と乖離することなく経営は行っていけることを証明しています。

しかし一方で、appleの創業者スティーブ・ジョブスは創業者でありながらappleをクビになっています。彼の独善的な言動が他の株主や経営陣の反感を買い、追い出されてしまいました。(後にappleは業績不振のため倒産危機を迎え、スティーブ・ジョブスを復帰させている。スティーブ・ジョブスは見事にV字回復をさせてappleの絶対的カリスマとなった。)

Yahoo、amazonのような例はあるにしろ、同族経営のようなわがままさはさすがに許されないということですね!

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