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『パックマン』が世界中で愛される人気ゲームになった理由について



〈目次〉
1.概要
2.『パックマン』が持つ、3つの個性


1.概要
1980年に登場した『パックマン』は、それまでのゲームと異なり"食べる"をテーマにした独自の個性を持っていました。

キャラクター性を重視したゲーム性、女性を意識したデザインなどが特長的で、北米で大ヒットしました。

シリーズ化やリバイバルが進み、現在では文化的なアイコンとして世界中で広く認知されています。



2.『パックマン』が持つ、3つの個性
『パックマン』は当時の他のビデオゲームとは明らかに一線を画する"個性"を持っていました。

そのひとつは、"攻撃をしないゲーム性"です。

『スペースインベーダー』(1978年/タイトー)の爆発的なヒットにより、当時のビデオゲームはエイリアン(敵)を撃ち落として"戦う"ゲームが多かったのですが、その流れを大きく変えたのは『パックマン』でした。

『パックマン』の"食べる"という斬新なコンセプトは、"戦う"ゲームが中心だったビデオゲーム市場に大きな影響を与え、その後へと繋がる"(攻撃をしない)新たな世界観を持つゲーム"の第一歩となっていったのです。


そして、ふたつ目は"キャラクター性を重視したゲーム"であったということです。

当時の他のゲームキャラクターたちは無個性に近く、記号的な存在のモノも多かったのです。

しかし、『パックマン』に登場する4匹のゴーストには、それぞれ行動パターンが設定され、赤の"ブリンキー"は"パックマン"の後を追い、ピンクの"ピンキー"は先回りをするようにプログラムされています。

そのような行動パターンから、「ブリンキーは追いかけ」、「ピンキーは待ち伏せ」といった性格が生まれ、特徴的なキャラクター性へと繋がっていきました。



最後3つ目は、"女性を意識したゲームデザイン"です。

『パックマン』は、「ゲームセンターに女性やカップルを呼び込みたい」という発想から企画されています。

そこで誰もが親しみやすい"食べる"という行為に着目し、本作のゲームデザインが考案されたといわれています。

なお、『パックマン』というゲームタイトルの由来は、食べ物を"パクパク食べる"という擬態語からきています。

ほかにも、"ボタンを使わないレバーのみの操作"や、"プレイ中に休憩できるアニメーション演出(コーヒーブレイク)【下の画像】"など、カジュアルゲーマー(女性やカップル)向けの配慮が多数採用されています。

これらの"個性"(コンセプト)が、これまでのビデオゲームにはなかったゲーム性、キャラクター性、そして、遊びやすさやカジュアルさなどを生み出し、のちにファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)をはじめとする、さまざまなゲーム機そしてパソコンに移植され、世界的なヒットへと繋がっていったのです。




参照元:  「PINION」Webサイト

以上

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