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北海道の風土が育んだ豚肉の宝庫 – 豊富な種類と独特の食文化の融合



〈目次〉

1.北海道の豚肉物語 – 冷涼な最北の地で育まれる、個性あふれるブランド豚

2.北海道の豚肉文化 – 開拓から始まる69万頭の豚と地域発の豚肉料理の進化

3.北海道の豚肉生産 – 冷涼な気候と広大な農地が生む健康な豚と独自の飼育方法

4.十勝の豚肉と開拓の絆 – 帯広開拓者の伝説と地域に根付く豚肉愛

5. 「十勝どろぶた」- 放牧で育つ健康豚、天然の栄養で臭みなしの上質肉質を実現

6. 「かみこみ豚」とは高ランクの和牛のごとく、赤身に脂が差し込んでいる豚肉です。


1.北海道の豚肉物語 – 冷涼な最北の地で育まれる、個性あふれるブランド豚

北海道は日本の最北の地であることから、冷涼な気候であり、暑さが苦手な豚にとって、快適な環境です。

この恵まれた環境のなか、毎日生産者が豚と向き合い、様々な想いを込めて育てている北海道産の豚肉。

開拓の歴史とともに豚肉の生産が盛んだった北海道には個性豊かなブランド豚が数多くあります。

今回は豚肉と北海道のつながり、北海道で進化した豚について、解説いたします。


2.北海道の豚肉文化 – 開拓から始まる69万頭の豚と地域発の豚肉料理の進化

北海道は、開拓の歴史とともに豚の生産が行なわれてきた地域です。 

飼養頭数はおよそ69万頭で、国内トップクラスの生産頭数となっています。

すき焼きと言えば豚肉でしょ!という人も多く、かねてより豚肉が好んで食べられ、豚肉料理が盛んな地域です。

豚ジンギスカンや豚味付ホルモン、十勝発祥の豚丼など、美味しい豚肉料理が発達してきました。

北海道の恵まれた環境のなかで安心・安全な肉豚生産を目指して飼養が行われており、北海道民にとっても身近な食材として親しまれています。


北海道の豚すき焼き



3.北海道の豚肉生産 – 冷涼な気候と広大な農地が生む健康な豚と独自の飼育方法

豚は暑さに弱いため、夏場の暑さで体調を崩してしまうことがありますが、北海道は冷涼な気候であり、多くの養豚家は、通気性や室温が管理された広い豚舎で飼育しています。

暑さによるストレスや病気が少なく、家畜への投薬が少ない傾向にあります。

また、北海道は農場の敷地面積が広いため、ウイルスなどによる感染症が発生しても、他の農場へ広がりにくいという点についても優位性が認められます。

さらに独自に配合したエサを与え、美味しさや特色のある生産を行う農場もあります。 

背景には農産物の加工場が多く、工場から出る残渣(ざんさ)を餌にできることがあげられます。


4.十勝の豚肉と開拓の絆 – 帯広開拓者の伝説と地域に根付く豚肉愛

北海道・十勝の中核都市、帯広の開拓者、依田勉三(よだ・べんぞう)。開拓初期は生活が極端に苦しく、客人が豚の餌と勘違いするほどの粗末な食事でした。

勉三の仲間が「おちぶれた極度か豚とひとつ鍋」(豚と同じ鍋の食事をする)と惨めな食事を嘆いたとき、勉三は毅然として「開墾のはじめは豚とひとつ鍋」と詠んだといわれます。

このように、十勝と豚は切っても切れぬ縁があるのです。それゆえ、十勝の住民、養豚農家は豚肉に対して深い思い入れがあるのです。


5. 「十勝どろぶた」- 放牧で育つ健康豚、天然の栄養で臭みなしの上質肉質を実現

十勝の広大な大地でのびのびと育てられたオリジナルの放牧豚です。

放牧により、ストレスを減らし、木の実や自然の土に含まれるミネラルなどの栄養分をたくさん摂取しながら、通常の放牧豚より2カ月も長い8カ月飼育することでより大きく成長します。

どろぶたはその名の由来どおり、どろんこ遊びが大好きです。ビタミンとミネラルを含んだ土は大切な栄養源となります。

そんな十勝どろぶたは、天然の土を食べることで豚特有の臭みを大幅に抑え「肉質」と「味」を変えます。


十勝どろぶた.  詰め合わせ


6.「かみこみ豚」とは高ランクの和牛のごとく、赤身に脂が差し込んでいる豚肉です。


豚全体の約3%~5%しかいない極端に脂がのっている豚で、100頭におよそ3頭という貴重な豚です。

生産を増やすことが難しく出荷量が少ないため、飼育する養豚農家はほとんどいませんでしたが、最近は美味しく貴重な豚肉として人気が高まっています。

かみこみ豚のロース肉はまるで和牛のようなきれいな霜降り肉になっていることもあり、その柔らかな豚肉は一度味わうと食べた者を虜にします。


かみこみ豚のロース肉


参照元: 「Taberare 北海道」Webサイト

以上

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