茨城県/ 干し芋 生産量・産出額全国第1位
茨城県を代表する特産品「干し芋」の全国シェア率はなんと9割以上を誇ります。
明治時代後期に、現在のひたちなか市の地域で始められたといわれる茨城県の干し物づくりは、原料となるさつまいもの生育に適した土壌や、冬場に雨が少なく海風の吹く気候風土が乾燥の工程に向いていたことなどから、全国へ誇る特産品へと発展していきました。
おいしくて栄養価も高い、自然の恵みがいっぱいの「干し芋」について、魅力をたっぷりとご紹介します。
〈目次〉
1.平干し」と「丸干し」について
(1)定番の味「平干し」
(2)プチ贅沢な「丸干し」
2.原料のさつまいもも種類が豊富
1.平干し」と「丸干し」について
(1)定番の味「平干し」
ほしいもの定番といえば、さつまいもをスライスして乾燥させた「平干し」です。リーズナブルで扱いやすく、そのまま食べても品種により異なる歯応えを楽しみながらおいしく食べることができます。
また、オーブントースター等で少し加熱すると、グッと甘みが増し、焦げ目がつくまで加熱したり、その上にバターやマーガリンを乗せてみたりと、おいしい食べ方もさまざまです。
(2)プチ贅沢な「丸干し」
蒸した原料さつまいもをスライスせずに丸々干した「丸干し」は、平干しよりも少しリッチなほしいもです。平干しに比べ厚みがある分、乾燥にかける期間が長くかかるため、生産量は平干しよりも少なく、価格も少し高めです。しかし平干しよりも、おいも本来の甘さと柔らかさを楽しむことができます。プレゼントや特別な日にいかがでしょうか。
2.原料のさつまいもも種類が豊富
ほしいもの原料となるのはさつまいもですが、その品種はさまざまで、品種によってほしいもになったときの歯ごたえや味、色味などが異なってきます。
ここでは、ほしいもの原料となるさつまいもの代表的な品種をご紹介します。
名前の通り、玉のような形が特徴。スタンダードな品種で生産量も多い、昔ながらの定番の味です。
成長に手間がかかるため、生産量が少ない希少品種です。粘り気が強く、コクのある味わいが特徴です。
水分を多く含み、食べやすい品種です。蜜のような甘さがあることが名前の由来といわれています。
さっぱりした味で食べやすく、甘さも控えめ。ほしいもにしたとき見た目もきれいに仕上がります。
さまざまな土地や気候に適応して育ちます。甘みがあり、ほしいもだけでなく焼きいもとしても人気です。
ニンジンとかけあわせたため色味がややオレンジ色っぽい品種。酸味が強くベータカロチンが豊富です。
天然の色素アントシアニンを含んだ紫色の品種です。甘みは少なく、ねっとりした食感が特徴です。
安納(あんのう)いもとして知られている品種。甘くて水分が多く、ねっとりとした食感が特徴です。
参照元: 「観光いばらき」Webサイト
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