【初級編】 『DtoC(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)』 について解説いたします
「自社で企画・製造した商品を卸売業者などを介さずに、自社のECサイトを通じて直接消費者に販売するビジネスモデル」について
〈目次〉
1.はじめに
2.DtoCとは
3.DtoCのメリット
(1)ブランドの魅力を直接伝えられる
(2)独自の販売経路を確保できる
(3)顧客情報を直接収集できる
(4)利益率の向上
(5)自社のマーケティング戦略を実行しやすい
4. おわりに(まとめ)
1.はじめに
最近では、DtoC(ディーツーシー)を活用して成功したスタートアップ企業の事例が注目され、普及が進んでいます。
その理由として、広告を使わなくても、直接フォロワーとコミュニケーションを取りながら商品やサービスを訴求できるからです。
そして、流通や仲介業者などを介さずに、顧客へ直接商品を販売できます。
今回は、DtoCとは何なのか、そしてメリットについて、解説いたします。
2.DtoCとは
DtoC(ディーツーシー)とは、Direct to Consumer(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)を略したマーケティング用語です。
DtoC(またはD2C)は、メーカーが自社で企画・製造した商品を卸売業者などを介さずに、「自社のECサイト」を通じて直接消費者に販売するビジネスモデルです。
一方、BtoC(ビーツーシー)は、Business to Consumer(ビジネス・トゥ・コンシューマー)の略で、企業と消費者間での取引のことです。DtoCとは異なり、商品を流通させる過程で卸売業者や小売店などの複数の仲介業者が関わります。
3.DtoCのメリット
DtoCのメリットとして、ブランドの魅力を伝えられたり、独自の販売経路ができたりすることなどがあげられます。
DtoCが注目されている背景には、「SNSの普及」や「EC事業の拡大、定額料金で商品やサービスを利用できるサブスクリプションの普及などがあります。ブランドの魅力を伝えられたり、独自の販売経路ができたりすることなどがあげられます。
以下、DtoCのメリットについて具体的に解説いたします。
(1)ブランドの魅力を直接伝えられる
DtoCでは、メーカーから消費者へダイレクトに情報を発信するため、商品ブランドの魅力を直接伝えられることができます。
自社独自のECサイトを開設して商品を直接販売するため、消費者は他社の情報に左右されず、集中して商品ブランドや会社の魅力をチェックできます。
一方、Amazonや楽天市場などのECモールで販売する場合は、他社の商品と比較されるため、ブランドの魅力を消費者に伝えるハードルは高くなります。
(2)独自の販売経路を確保できる
DtoCでは消費者に直接販売できるため、独自の販売経路を確保できます。
最近では、店舗だけでなくインターネットで商品を販売する傾向が高まっているため、仲介業者を介した商品の流通は減っていく傾向にあります。
DtoCを導入して独自の販売経路を構築することで、売上の向上につながります。
(3)顧客情報を直接収集できる
DtoCでは、自社の販売サイト内で企画から販売までを手がけるため、顧客の属性や購入履歴などの詳細な情報を直接収集することができます。
また、仲介業者などを介さずに消費者に直接販売するため、ダイレクトに顧客のフィードバックを得られることが可能です。
そのため、より顧客満足度を上げられるような施策を実行することができます。
(4)利益率の向上を期待できる
DtoCのメリットとして、利益率の向上を期待できます。
商品の企画から販売までを独自の販売サイトで行うため、小売店や卸売会社などの仲介業者に支払う手数料を削減できます。
削減したコストを商品開発や販売価格という形で顧客へ還元することで、顧客満足度のアップが期待できます。
(5)自社のマーケティング戦略を実行しやすい
自社のマーケティング戦略を実行しやすいことも、DtoCのメリットと言えます。
DtoCでは、ECモールの規約などに縛られずに独自に運営できるため、イベントやキャンペーン、ポイント制度など、自由に販売戦略を試すことができます。
会社独自のマーケティング戦略を実行することで、競合他社と差別化を図かり、自社の商品を選んでもらえる可能性が高まります。
4.おわりに(まとめ)
直接消費者へ商品を販売するDtoCは、卸売業者などを仲介することなく直接消費者に商品を販売できます。
このことによって、ブランドの魅力を効果的に伝えられるだけでなく、顧客情報を収集してマーケティングに活用することで、売上の向上につなげることが期待できます。
参照元: 「spopify」ホームページ
以上