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神は細部に宿る


最近、私たちは一瞬一瞬の積み重ねでしかないということ、よく思う。
もっと言えば、(私)という存在は幻想であり、不確かであり、存在自体あるのかもわからない。

唯一、(私)を確かにしてくれるものがあるとしたら、
それはこの今、目の前にある一瞬の中。だけだ。

例えば切り取った映画のワンシーン、例えば美しく飾られた一枚の絵。
その全ては瞬間を描いているが、そこにはそれら前後の全てが内包されている。

そんなものが、私たち。である。

神は細部に宿る。という言葉をご存じだろうか。
これはドイツの建築家が
細部へのこだわりが作品の本質を決めるよと説いた言葉。

つまり細部にまで気を配らなきゃいけないという意味だ。
そして私はこの言葉が大好きだ

私たちは一瞬一瞬を神様からもらっているかのようには生きられない。

気付けば当たり前の日々に、住み慣れた感情と使い古した思考を振り回して、
どこまでも粗末に、命を扱っている。

悔しいけれど、これが人間だ。

だけどどこかで、このような言葉に出逢うと、
もしかしたら・・・という気持ちが湧いてくる。
もしかしたら、次の瞬間は丁寧に生きられるかもと。

丁寧に生きるとは、そこに心を込めること、心を置くことだ。
あなたは今日、一瞬一瞬にどれだけ心を込めて生きたか?
私は、今日一瞬一瞬にどれだけ気づきを得ながら生きれたか?

そう問いかけて毎日を生きることは、少なからず命を丁寧に扱っていると言えるのではないだろうか。

私たちが仮に、一瞬一瞬の積み重ねでしかないのだとしたら、
どんな一瞬を生きたいのか。
どんな一瞬を表現していくのか。

その瞬間瞬間に自分を確かに存在させ、
ひとつでも自らの力で何かを起こすことができたら

それが、『生きる』ということなのではないか。

そんな問いを今日はみんなに投げたいと思う。

そして神は細部に宿るという言葉を
もし、あなたの人生に生かすとするなら、すぐにやった方がいいことが3つある。

それは・・・
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1, 瞑想する

瞑想の効果の一つに、目の前の出来事に集中できるようになるというものがある。
忙しい毎日を明日急に変えることは出来ないし、タスクが突然すべて消えることはない。
であるなら、何もしかけなければ、今日も隙間ない息が出来ない日々を過ごすことになるだろう。
そんな時に瞑想をすると、タスクの量も心配事もなくなってはいないのに
自分の中に穏やかなスペースがあることに気が付ける。
そしてそのスペースから世界を眺めることで、今ある目の前のことに感謝が湧いてくるようになるのだ。

そうなれば、ただ目の前を過ぎていくだけだった一瞬一瞬が、
幸せに満ち溢れた瞬間となってくれる。これは大きな変化だと思う。

2,今日をどう生きるかについて、毎朝決める
朝目覚めるたびに、私たちは生まれ変わっていると言える。
今日において過去と未来には何の関連性もない、という主張がある。
これは現在の科学では、過去と未来の関連性を証明することはできないということだけど、
私はこの意見を採用して生きることをおススメしている。

過去にこう生きてきたから、未来はこうであるという考え方は、
自分を不自由にさせる。
何の夢も期待もない生き方だとすら思う。
私たちはよほど気を付けていないと過去を引きずって生きてしまう。
でももし過去がどうであれ、常に朝は新しく訪れ、何も決まっていないのなら、
一日が始まるその瞬間に、今日を私はどう生きるかを決めてみてほしい。
そして、一瞬一瞬を自分が創っている意識で、行動することで、
その一つ一つはもはや生きるではなく、創造する領域となる。

つまり神の領域だ。

神様はこの世界を創った。
あなたも今日を同じように創れると知っていてほしい。

3,心の中で祈りや感謝を唱える

これは私が一番大切にしていることでもある。
なぜならこれをやると人生の瞬間瞬間に神が宿るような、丁寧かつ誠実な生き方が出来るようになるから。

例えば、使い終わったハサミや、出かける前の誰もいなくなる部屋、乗り終わった自転車や、着終わって洗濯かごに入れる洋服、そんなものたちに、『ありがとうございます』と『また宜しくお願いします』を心の中で伝えるだけ。

凄くシンプルで簡単で、かつ思い出したときに何度でもできる優れモノだ。
だけど、心で唱えるだけで、その瞬間少し心が軽くなったり、あったかくなったり、ゆっくりになったりする。

お金も時間もかけない。かけるのは意識だけ。
だけどそれがすこぶるパワフルで、自分を常に大好きでいられる。
大好きな自分で日々を生きることほど、健全なことはないし、
意外にこれが出来ない人も多い。
自分を好きになるには、好きなところを探すのではなく、
好きな自分でなるべく多く過ごすに限る。

だから、今日も一瞬一瞬が当たり前ではないということに気づきながら、
神様からもらった命を生きてみてほしい。
そのための祈りで、感謝である。


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