第10話 両思い
『あの中学校の時に出会ったMくんたち覚えてる?
Mくんたち今、○高校に通ってるんだって』
あー、あのときの!!
と思いながら気にも留めてなかったが、、
そんなあるとき、再会が訪れた。
『今度コンパやるんだけど、エマも参加してくれない?』
と、友達から誘い。
乗り気ではなかったが、人数も集まってないとのことで仕方なしに参加した。
そう。
そのコンパの参加者にMくんが居たのだ。
4年ぶりの再会。
全然変わってなかった。ノリが良くて、いかにもモテる感じのMくん。
わたし的には話してて楽しいし良い友達になれそうだくらいの感覚で、男としてはチャラそーだなーとの印象しかなかった。
コンパは、普通に楽しく終わったのだが、、、
後日、友達から
『Mくんがエマちゃんのこと気になるって言ってたよ、付き合ってみたら?』
「え?まぢ?」
でも、わたしは興味なかった。
そこからMくんからの猛アピールが始まったのだ。
毎日何度も連絡がくる。
しつこい。。
無視してもくる。
誘いを断っても連絡がくる。
、、、
うざーーーーーーいんですけど!!!
と、
思ってたはずなのに。
男として見てなかったはずなのに。
なぜだろうか、、
気持ちがもってかれる。
ものすごい惹かれる。
気がついたら?
いつのまにか?
好きになってしまっていた。
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結果、付き合うことにしたんだ、わたしは。
このときは本当に幸せだった。
どんどん好きになっていった。
好きすぎて狂いそうなくらい好きになった。
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付き合って7ヶ月くらいすぎた頃・・
高3の冬くらい
Mくん『俺の親が離婚することになった、複雑な気持ちで仕方がない』
と。
いつになく元気のないMくん。
続く