寄せることができれば機会損失は防げる
人と出会って、一緒に何かをするとか、行動を共にするなどということが日常的にあります。
入学する
就職する
結婚する
転職する
コミュニティに参加する
プロジェクトに参加する
仕事を依頼される
その入り口では、相手と自分がマッチングするのかを見極める段階が存在します。
入学・就職・転職では試験だったり、面接だったりします。
結婚の場合はお見合いとか、その後のお付き合いとか。
コミュニティに参加するときは参加資格が設けられていたり、プロジェクトは日頃の実績を見てオファーが来たりします。
仕事を依頼されるときには、実績や見積もりなどを相手が見た上で判断されます。
ぴったり合うということは滅多にない
人にはそれぞれ個性があるし、バックボーンもストーリーも異なるわけだから、お互いが出会ってぴったり合うということは、まずあり得ません。
マッチングのプロセス
マッチングを判断するプロセスには2種類あると思っていて・・
一定の条件を用意してクリアした人はマッチしたとみなす
コミュニケーションを取りながらすり合わせて最終的にマッチさせる
前者は、マッチングをする機会が1つしかなくて、たまたまその時に合う部分があればOKだし、なければNGです。
例えば入学試験、入社試験、コミュニティ参加条件などがこれにあたるでしょう。
後者は、何度かすり合わせるチャンスがある場合です。
最初にうまく合わない場合、どうしたら合わせられるかを考えて、再び提案するというアプローチ。
例えば結婚、プロジェクト参加、仕事の依頼などはこれにあたると考えられます。
仕事の依頼(受託)については、一般的には1回打ち合わせて見積もりを出して、それで判断することも多いですが、その後に踏み込んですり合わせることも可能です。条件は絶対ではなく、話し合いによって合意ポイントが見出せる場合もあるのです。
就職でもすり合わせができれば・・
採用に関しては、試験と面接、それぞれ1回で決めるわけで、どちらかの条件を聞いてから他方が検討するというプロセスはありませんね。
「事前の問い合わせは受け付けません」みたいなことは普通にあります。
でももし、就職でもそのようなプロセスがあれば、不明な点が明らかになったり、たまたまのラッキー・アンラッキーが防げたりして、サスティナブルな人材採用になるのではないか?と思います。
ヘッドハンティングや野球のFA交渉などでは、そのようなすり合わせを行って契約が決まるわけですから。
だから一般の採用活動でも、面倒がらずに人材と向き合えば、もっとサスティナブルな採用が可能になると思います。
人材を見出せないという機会損失
たまたま実施した1回の試験で、たまたま合格した人を採用して、それで未来永劫うまく行くかというと、行かない可能性の方が高そうです。
案外、不採用にした人のなかに会社にぴったりの人材がいたかもしれません。
つまりただの1回の逢瀬では、何も分からないということです。
お見合いをしてすぐ結婚するのと同じですから。
よく考えると、それは大変な機会損失であると捉えることができるでしょう。