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還暦に思う

僕が子供の頃の還暦と、今の還暦のイメージは随分違う。
僕が子供の頃は、人生は70年ぐらいではなかったか?
現代は、人生が100年と言われている。

人生は30年も伸びているのに、定年は10年ぐらいしか伸びていないのではないだろうか??

これから40年!

正直に思うところ、これから40年、一体何をして過ごすかなと。
そもそも、食いぶちが保てるのかなと。
「あれから40年!」というギャグはあったが「これから40年!」は笑えるものではないかもしれない。

リミットレス

さっきも他の方の記事にコメントしていて思った。
大谷選手はリミットレスで、自分の能力に限界はないと思っているだろう。
もっとも、自分も若い頃は、未来の心配などしなかったし、自分はなんでもできると思っていた。

ただ、「できる」と思うことと、「やる」ことは違う。
やるためには、目標を設定しなければならないし、その背景には「夢」がなければならない。

いまの時代はビジョンやミッションがうるさく言われる時代になった。
それは、あまりにも世の中が見えないから。
かつては、なんとなく日々を過ごしていれば、自動的に自分の未来はやってくるようなイメージがあった。
SFのなかに出てくるような社会になるんだろうと、半ば受動的に思っていたと思う。

一般的には60過ぎると何も与えられない

還暦祝いというものはあるが、その意味は「これまで60年よく生きてきたね」「よく頑張ったね」というものだと思う。
ご苦労さんと言われているような祝福だ。期待はされない。

一方、成人式は「これから大人になるから自覚を持ってね」「夢に向かって頑張ってね」という期待を込めた祝福だと思う。

つまり、還暦にもなれば、人生のことはだいたい分かってる。
なんでも自分でできるだろ。
勝手に生きてろ。
というような感じだと思う。世の中的には。

それを「寂しい」と思うか「自由を手に入れた」と思うかは、人による。

自由を手に入れた

個人的には、まったく自由ではない。
なぜなら、まず経済的に制約があるから。
そして家族のことも気がかりだ。

しかし本当は、20代ぐらいにそういうものを経験しておくべきだったのだ。
順風満帆な青年時代は、人生に決してよい影響をもたらさない。

年金を払わなくてもよい、という事実が、自分のなかでは最も自由を感じる出来事だった。
少なくともその分の、経済的負担はなくなる。

とにかく、還暦で僕は50%ぐらいの自由を手にしたと思う。
この自由をどのように活かすかは、これからにかかっている。

幸いにも仕事が好きだということが、自分をハッピーにしている。まだ生み出せるものがあるということ。
せめて75歳ぐらいまでは働きたいものだ。自分に与えられた仕事をして。
それなりに期待されながら。

(できればその頃に、よい生活をしていたい)

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