「拡散性」に依存する弱い心
なぜ X(Twitter)だと強い口調になるのか。
いや、そういうのは自分だけかもしれませんが、なぜか X に投稿するときは強い口調になりがちです。
強い口調 = 伝えたい
というエネルギーの発散なんだと思います。
拡張性に依存する
X は最も拡散性の高いSNSだといわれています。
その理由はおそらく
ユーザーが多い
メディアが多く参加している
リポスト機能や引用リポスト機能がある
コメントも独立した投稿として扱われる
などを併せ持っているからだと考えられます。
ユーザーはその特性を知っており、そこで発言すればどのようになるかについても、他のユーザーの投稿を見て理解しています。
伝えたい内容が、最も効率よく多くの人に伝わる手段、それが X なのですね。「伝えたい」という欲求が、最も満たされる場所。
僕らは X の拡張性に依存しているのです。
本当は大してリーチしていない
X の日本国内の月間アクティブユーザー数(MAU)は4,500万人という集計がありますが、例えば1000人のフォロワーを持つ人が何らかの発信をした場合、
実際に読んだ人が50%だったとして500人
その5%がリポストすると人数的には25人
リポストした人のフォロワーが平均200人の場合5,000人に届き
それを実際に読んだ人が50%だったとして2,500人
ハッシュタグで見られるインプレッションが200あったとしてせいぜい200人
つまり500+2,500+200=3,200人ぐらいが読むだろうという計算です。
X の MAU が4,500万人であるのに対して、0.007% です。
ほとんど影響ないですね。ゴミですね。
実質的には自己満足か欲求不満の解消
おそらく、発言が本当に多くの人にリーチするのなら、怖くてうっかり発言できないでしょう。
自分が発信したせいで日本中の人の心が動くようなSNSは避けたいですし、伝えたいことがあっても強い口調で言う必要もありません。
ボソッと言うだけで届きます。
いや、別に日常の投稿でも、ボソッと言うだけで伝わるはずです。
つまり X で声高に叫んだとしても、実質的にそれは自己満足か、欲求不満の解消にしかなりません。
ほとんどの人は影響を受けずに、次々に他の人の投稿を読み、1日が終わっていくはずです。
まとめ
「拡散性がある」ということに依存するのは、拡散性はさほど期待できないということを知らないか、または単に心が弱いからでしょう。
不安で仕方がないから声を上げているだけ(出しているだけ)なのですね。