3大欲求に深刻なバグを抱えたまま何十年も右往左往している。
人間としての耐用年数が限界。
義務教育に入る前から眠ることが怖いという致命的なエラーを抱えていた。
そのエラーは死に一番直結する。
人は一週間食べられなくても水と塩で生き延びることはできる。
人は一睡も出来ないと五日程度で精神が狂う。
セックスは子孫繁栄のための欲求なので、個体の生命が健やかに保たれていない現状に於いて後回しにされ、欠落しているがそれは当然のことだ。
この個体が死んだら繁栄もなにもない。
つまり3大欲求のうち、一番個体の維持に必要なのが睡眠なのだ。
そんな人の骨幹をなす初歩的なシステムが、表層化しづらいエラーを抱えて何十年。
古くなった配管をすべて取り去ることもできず、いろんなものでだましだまし、わたしはまだこの個体を維持しようと努力している。
ばかみたいな文字を連ねながら、自分に自分で呆れながら、それでも何かを求めて個体を維持しようとしている卑屈な私に幸いあれ。