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プレイド顧客体験研究所 ピックアップニュース #22 (2025/2/14)

編集部より

XD編集部の川久保です。

今週は過去のXD MAGAZINE VOL.5より、Takram渡邉さんの「誤読」についての記事を公開しました。

つくり手の意図した価値提供を超えて、受け手に解釈の余地を残す体験の在り方、そして物事の見方や態度についてのお話です。価値をどう感じるかは受け手次第、さらには受け手が価値を新たに生み出すよねというのは生活している中では当然のように感じますが、企業視点に立つとついつい忘れてしまうこともあります。

常に誤読を許容し、誤読を歓迎する態度でいたいものです。渡邉さんのPodcast TAKRAM RADIOも面白いです。聞いてみてください。

更新記事のご紹介

【インタビュー】渡邉康太郎|生物だって誤りから生まれた——誤読がもつ豊かさとその可能性


プレイド顧客体験研究所が気になったニュース

プレイド顧客体験研究所のメンバーが気になったニュースとしてお届けします。

・2025年3月27日 2ショップ先行開業!「ニュウマン高輪」-新しい人たちの方へ。- /施設を構成する3つのエリア概要も初公開

3月に先行開業するニュウマン高輪。日経MJに載っていた内容では、「ルミネに1つ残すなら何を残してほしいか」と顧客に聞いて「挑戦心」がもっとも多く、それを反映する脱商業施設を掲げてるらしいです。テナントも賃料ではなく、「ベンチャースピリットや失敗を許す組織風土の有無」を重視して選択。どのような体験価値を生み出すか、楽しみです。


・日清食品の宣伝部長が明かす、おもしろいテレビCMをつくり続けるための「脳のスイッチ」【日清食品ホールディングス 宣伝部長 米山慎一郎氏】

日清食品の宣伝部長である米山慎一郎氏へのインタビュー記事。日清食品のCMは、インターネットやSNSで話題になることが多いですが、社長の安藤さんと毎週会議があるというのも有名ですよね。米山氏によると、普段から「論理」と「おもしろさ」の両方を意識し、脳のスイッチを切り替えることを徹底しているそうです。また、おもしろさの「核」を追求するために、バズっている投稿を分析するなど、さまざまな工夫をしていると。日清食品のCM制作の裏側には、米山氏の「論理」と「おもしろさ」のバランス感覚と、日清食品の「おもしろさの核」を追求する姿勢があることがわかります。


・ソニー、日立…なぜ日本を代表するグローバル企業は「人類学」に注目するのか?

ソニー、日立をはじめとする大企業の間で「人類学的アプローチ」が広まっていることに注目する記事です。社会に対する解像度を高めるとともに、そもそも課題と言われている事が本当に課題かどうかを疑うみたいな姿勢もあるそうです。

世間一般で言われている"社会課題"をよく考えないまま解決しようとしていいのだろうか、本当にそれが課題なのだろうかという、前提を覆すような問いやリサーチを行わないと意味がありません。課題をリフレームする(捉え直す)という点で、人文知、特に人類学が果たせる役割は大きいと思います。


・森永製菓による感性科学研究センター

森永製菓による感性の研究。科学で人を知るための研究でしょうか。「何に心惹かれ、何を価値あるものと感じるのかを深く探求」。この分野をそれぞれの企業で追求していくのは大事になりそうです。


・広告は数字と競争から抜け出せるのか 小島よしおさんと考える、愛されるコンテンツの話

最近は子育て界隈の話題でも出てくる小島よしおさんが広告クリエイターの藤平さんと真面目に、服を着て対談されている記事です。共存共栄の精神で、対立を望まないこの発言は共感しかないですね。

小島 広告のことは詳しくありませんが、メディアの記事を見ていると「PVを稼ぐためなら何でもすると考えているのだろうな」と感じることがよくあります。PVという数字ではなく、もっと質の部分、たとえば「バリュー」を測れる軸ができれば、社会も変わるのかもしれないと考えることもありますね。
もちろん、数字の指標そのものを否定するわけではありません。ただたとえば、「PVが多いからすごい」「こっちの動画はPVが伸びていないからダメ」と、PVだけが判断軸のようになって、優劣を決めたり、対立のきっかけになったりするのは望ましいことではないと思います。


・低迷クックパッドから独立の推し活ビジネスが好調。「たった1つの異常値」に事業を全振り

料理コンテンツではなく、芸人が料理をする様子を配信したところ人気に。料理を学ぶための配信ではなく、「推しが料理を楽しむ」というコンテンツに振り切ると、視聴者数が伸びていったそう。

そこからアートにも進出。情報だけではなく、動画コンテンツやハウツーが世の中にあふれる中での人々が求めるものは何かという参考になりそうです。


・小杉湯原宿が任天堂の祖業”花札”とコラボレーション。誰でも花札を楽しめる「銭湯と花札」が2/17から開催。さらに、お風呂花札を制作開始。

幅広い層のお客様が”素”に戻って楽しんでいただけるカードゲームの花札と”素のまま、そのまま”をコンセプトにする小杉湯原宿を中心としたチカイチがコラボ。「銭湯と花札」として、2/17(月)〜4/1(火)までの展示や物販をはじめ、花札柄の入浴券の販売や、毎月発行している「おふろ新聞」での花札企画があるそうです。


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