見出し画像

ストリートマジックへの道【3日目】

どーも、えきぞちっくです( ᐛ)ノ

このシリーズでは、駆け出しマジシャンである僕が初めてのストリートマジックを成功させるまでを記事にしていきます。

前回の記事はこちら↓↓


準備は整った!!……?

2日間の入念な下見を終えた僕は、ストリートマジックデビューに向け再度新宿へとやってきた。

ガチガチのマジシャンのように、スーツにシルクハット、みたいないかにもといったアイテムはさすがに持っていない。

ステッキもないし、鳩もない。

ネイビーのYシャツにジーパンというラフさ100%の格好で挑む。


緊張と期待が入り混じる中、2日間練りに練り歩いて導き出したポイントに到着。

お得意のフォーク曲げを披露すべく、カバンを置き、フォークを取り出す……………はずだった。


しかしここで問題が起きたのだ。


自分では予想もしていなかった大問題。


声をかけられない……

声をかけるどころかフォークすら取り出せない……



当初頭の中で描いていた計画はこうだ。

先に言っておくが、これは自分で考えたのではなく、あるプロのマジシャンのやり方だ。

通りにフォークを待って立ち、飲み屋帰りのノリが良さそうな4,5人の団体を探す。

ターゲットを見つけたら「フォークいかがですか?」と声をかけるながらフォークを差し出す。

急に差し出されたフォークを思わず受け取ってしまったターゲットは、フォークを持っている以上そのまま無視して帰ることが出来なくなる。

そこで強引にマジックに持ち込む。。。


頭の中ではデモンストレーションは完璧にできていたのに……

いざ本番となると何もできない!


そもそも誰も立ち止まっていない通りで、通り過ぎる人たちの顔を眺めながら突っ立っている時点でかなりその場で浮いている感がある。

さらにそこでフォークなんかチラつかせようものなら不審者とも思われかねない。

勇気を出して声をかけて断られたりしたらその瞬間心が折れてしまうんじゃないか。。。

いや、今から人にフォーク曲げを見せて回ろうってやつがそんなことを気にしてどーする?とも思うが、その時僕は恥ずかしさという壁に完全に阻まれてしまった。


今までこんなにも羞恥心という感情が憎いと思ったことはない!


結局その日、僕はそこで突っ立ったまま、一言も声を発することもフォークを取り出すことも出来ずに日付を超えてしまった。


屈辱である。


何か打開策を考えなければ。


次回、ストリートマジック成功に向け、秘策を用意する。

NEXT↓↓







いいなと思ったら応援しよう!