安売りが悪い理由2:利己的な価値観の蔓延
安売りが悪い理由は以下の5つ。
1:人件費を削減しようとする
2:利己的な価値観の蔓延
3:消費者も損害を受ける
4:海外の依存率が高くなる
5:地球環境によくない
安売りしなくても、価値をちゃんと伝えて適正価格で売れる方法がある。
独自の価値を創出して、それを正しく伝え、お客さまとの関係性を構築する。
そうしたら、安売りしなくても、買ってもらえるのです。
2:利己的な価値観の蔓延
自分だけがよければ他はどうなってもいい、そういう価値観が蔓延する。
ルールを守っていたら、安売りは悪いことじゃない。
確かにそうであるかもしれない。
でも、それは社会性を欠いた企業の論理です。
ビジネスは戦いだから、勝たなければならない。
だから「自分のところだけ売れればそれでいい」そう思っている企業が多い。
だから「マーケティング戦略」「戦術」「戦闘」などの、戦争用語が多用されるんです。
誰と戦っているの?
競合他社よりも1円でも安くしよう。
どこを向いてビジネスをしているのか?
競合他社ばかり見ているんじゃないの?
自己中心的な考え方。
それが、社会にも影響する。
自分だけ良ければ、他はどうなってもかまわない。
そういう価値観が社会に広く蔓延するんです。
利己的な企業がやっていることは、そういうことです。
そういうことをやっていたら、社会的に大きな影響が出るのはあたりまえ。
少年犯罪が凶悪化しているのも、あるいはキレる人が増えるのも、いじめや体罰が隠れて行われているのも。
突き詰めて考えるとそういう価値観が蔓延した結果かもしれない。
企業の安売りが、そういう社会心理と相関していると考えるのは、無理な話ではないと思います。
企業というのは社会的な存在ですよね。
法人。
人間ではない、社会的な人格を与えられているわけです。
社会的な責任もあるんです。
ただ税金を納めていたら、社会的責任を果たしたと思っていたら大間違いです。
ルールを守ってさえいれば、儲けるのは悪くない。
確かに儲けなければ、利益を出さなければビジネスの意味はない。
それは正しいことです。
でも、世の中にはマーケティング的には正解なことだって、やってはいけないこともあるんです。
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