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読書ノート

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読書をして心に残った言葉や新たに得た知識、感じたこと、考えたことを書いています。
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#日記

自分の「宇宙像」を持って、宇宙と関わる

宇宙を知ると 人間が分かる 命がわかる。 これは、僕が起床から就寝までずっと宇宙のことを考えて生活していた時にふと思いついたフレーズだ。僕にとっては一種の目標や目指すところを表したフレーズで、宇宙開発の意義などを考える時にベースとなることだ。 ところが最近、僕が考えついたフレーズに似たタイトルが付けられた本を読んだ。宇宙飛行士の野口聡一さん、ミュージシャンの矢野顕子さんが対談!し、それを宇宙ライターの林公代さん!!!!が対談形式にまとめた『宇宙に行くことは地球は知ること』と

鯨に復讐心を燃やす男の話 メルヴィル『白鯨』

復讐いきなり怖い言葉で「なんだ」と思うかもしれない。 あなたは他の人から危害を加えられたり、嫌がらせをされたり、自分にとって不都合なことをされたりしたことはあるだろうか。 もっと些細なことでは、相手には悪気がなく発言していることでも、その一言で強烈に怒ったり、ブチギレることってないだろうか。 僕も当然おんなじようなことをされて、その度に倒れて、もう一度立ち上がって生きてきた。これからもそうだろう。相手の発言に対して、ブチギレたことだって何度もある。そんな時「復讐してやる」と思

乗り物、ニューヨーク、宇宙 読書ノート#18

一見なんの関わりもないように見える今日のタイトル。それもそのはず。今日、私が久しぶりに思いのまま手にとった本たちだ。 でも一つだけ共通点があることを忘れてはいけない。 そう、どれも世界を揺るがすウイルスに今なお影響を受けているということだ。 <タイトル>新交通システム <著>吉川文夫 <レーベル>カラーブックス モノレールや「ゆりかもめ」などの新交通システムのことを紹介。1990年に出版されている書籍なので、情報はかなり古いが、それなりの興味深さがある。 モノレール

こんな日常も「夢」なのか 読書ノート#14

<著作名>夢十夜 <著者>夏目漱石 <レーベル>Kindle なかなか大学が始まりそうにない。こんなに時間のある日常は、もう生きている限りないんじゃないかと思えてきた。一見、無味な日常かもしれない。しかし、この「今」を生かすことを考え、日々成長していかなければならない。そこで、世の中で名作と言われ、何百年も引き継がれている作品を読むことにした。「青空文庫」で公開されている作品だと思っていただけると分かりやすい。紙の本を買うのは、時間もかかる。だからkindleで読むことを選

自分を教育する 読書ノート#8

<題名>教育力 <著者>斉藤孝 <出版社・レーベル>岩波新書 私は著者の斉藤孝さんの新書が非常に好きだ。いつ読んでも、自分自身をやる気にさせてくれる。特に岩波新書の「〇〇力」シリーズはおすすめだ。読書をするきっかけとなったのも「読書力」を読んでから。さらに古典を読もうと思ったのは「古典力」を読んだのがきっかけである。古典へのハードルを下げてくれた。 今回は「教育力」。前書きには、教育に携わるものに教育方法を提示したいと書いてあるから、対象は先生や先生を目指している人、あ

学びの予習の予習 読書ノート#7

気が付けば2020年も2月。私はあと2か月後には大学生だ。これまで小中高と行ってきた勉強と異なると誰もが口をそろえて言う。では、どうやって大学では勉強すればよいのか。この謎を解くために3冊の書籍を芋づる式に読んでみた。最後には、どの本にも貫いて書かれている要点をまとめてみたいと思う。 1.先生は教えてくれない大学のトリセツ私がまず読んだのがこの本。大学の授業と高校の授業の違いは?授業はどこに注目して聞けばいいの?レポートはどうやって書く?など大学生になるにあたり、常日頃考え

手話について知らなさすぎた、でもそういう人 多いはず。

こんにちは。知っているつもりと思っていても知らなかったことがまだまだあるのが世の中。 「手話」を知らない日本人はいないはず。テレビの同時中継やニュースでお目にかかることが精いっぱいかもしれない。 私は今、「言語の脳科学」という本を読んでいる。私たちが普段使っている「言語」や「文法」は脳のどこで組み立てられて、表現されているのかという非常に深い問題を扱っている。日本ではこれまで学問上、「言語」という<文系>の学問と「脳」という<理系>の学問を切り離して考えてきた。しかし、そ

読書ノート#3 47都道府県の歴史と地理がわかる事典

<著者>伊藤賀一 <レーベル>幻冬舎新書 <考察や感想・注目ポイントなど> 新書判のサイズにしては非常に分厚い。総ページ数469ページ。1ページずつ読む本ではない。リビングに置いておいて暇なときにパラパラっと見る。そういう使い方をすると新しい発見があるだろう。なんたって、47都道府県すべてのデータと気候、歴史、工業、農業、著名人が掲載されているからだ。もしあなたが北海道から順に読んだとするならば、福島か栃木ぐらいでギブアップかもしれない。だから、本で全国津々浦々旅行するよ

読書ノート#2 友情

<著者>武者小路実篤 <レーベル>新潮文庫 <心に残ったフレーズ> 何処の国だって本当の善人は多くない、甚だ少ない。美しい人も多くはない、甚だ少ない。しかしいないことはない。ただそう云う人にめったに逢うことが出来ないだけだ。 要するに恋だけが人生じゃないからね。もっと自分たちにはしなければならない仕事がある。 遠慮せずにぶつかるだけぶつかってみるのがいい。 ともかく恋は馬鹿にしないがいい。人間に恋と云う特別のものが与えられている以上、それを馬鹿にする権利は我々にはな

読書ノート#1 若きウェルテルの悩み

<著者>ゲーテ <出版社・レーベル>新潮文庫 <購入動機> 2019年夏に新潮文庫を購入するとしおりがもらえた。僕の推し(アイドル)が本好きで、しおりをゲットしていることをブログにて明かしていた。同じしおりが欲しいと思って買ったのがこの本だった。 <予測> 最初はパラパラとみて、恋愛系の話でロマンチックだろうと予測したが、まったく違った。執筆された時代にしては非常に斬新な内容だっただろう。 <心に響いた文(引用)> 現在を現在として味わおう。 人間なんてものは何