見出し画像

【詩】母のカレー

母のカレー

カレーなんて、どこでも食べられる。
スパイス香る本格派

トロッと煮込んだ専門店の味、
手軽に済むレトルトもあるけれど...

やっぱり母のカレーには敵わない

家に帰ると、
「今日はカレーだよ」と聞こえてくる。

鍋のふたを開けた瞬間の香り...
それだけで疲れが溶けていくようだ。

母のカレーは特別だ。
玉ねぎがしっかり炒められて甘くて

ゴロゴロ入ったじゃがいもとにんじん、
ちょっと煮崩れた具材が馴染むルー。

派手じゃないけれど、どこか深い。
一口食べれば思い出す...

子供の頃の食卓の温もりを。

「これ、どうやって作るの?」と聞いても、
母はいつも笑って言う。

「適当に作っただけだよ」
でも、その“適当”の中には

長年の愛情と手間が詰まっている。

たまに帰る家で食べるそのカレーは、
決まって変わらない味。

懐かしくて、優しくて、
「ただいま」と「おかえり」をつなぐ味。

どんなカレーでも、美味しいけれど、
母のカレーだけは特別な一杯だ。

深みのあるその味が、
心の奥まで沁み込んでいく。

By MakoCafe



【朗読フリー】
・著作権は放棄してないですよ🤗
・使用する時は、Xかstand.fm、Instagramのdmなどから連絡してくださると嬉しいです😊

・音声配信する場合は
配信アプリの概要欄にこのnoteのURL ➕#MakoCafe
を記載してください

サムネイル画像も貼り付けしておきます



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集