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あの知育玩具を片付けるのはあなた
いやはや、休日は子どもと遊びまわってヘトヘトです。
なので、難しい話とか硬い話をする気分でもないですし、今日は育児の雑談をいたしましょう。
知育を謳ったおもちゃってあるじゃないですか。
最近の親御さん方は子どもの知的成長のブーストに余念がないので、どこかしこも知育推しのおもちゃばかりです。
江草家は、さほど知育を気にしてる方ではないとは思うのですが、何となく面白そうかなと買うおもちゃに自然と知育的な要素があったりするもので、知育玩具がちょいちょいあります。
たとえばこういうやつ。
これまさにうちにもあるやつなんですけど、説明文がまさにこんな感じですからね。
大きさの認識力、色の違いの理解力が育ちます。
「遊んで楽しい!」とかじゃなくて「認識力や理解力が育ちますよ」というアピールなわけです。こういう知育感が親には刺さるのがバレてるんですね。
まあ、遊んだ上で知育ができるのにこしたことはないのでそれはそれで別に悪いことは何もありません。
ただ、江草家もこういうおもちゃを子どもに買い与えていて、ある時気づいたんです。
「いや、むしろこれ親の方の知育になってるやん?」
と。
子どもというのは飽きたら、難しいと思ったら、すぐにおもちゃなんてほっぽりだします。そこら中に散らかり放題です。
暴れ尽くした子どもを夜に寝かしつけたら、そこからがようやく片付けの本番。パパママは子どもの寝かしつけで疲弊した心身に鞭を打って、夜な夜なおもちゃが散乱しエントロピーが爆増した部屋の片付けに挑まないといけないわけです。
この時、さっさと片付けようともう無心で作業をするわけですけれど、そういう時にさっきの知育カップみたいなんも普通に散らばってるんですね。
あれ、大きさ順に重ねないと綺麗に片付かないので、素早く大きさを判断する「認識力」が大事になります。最初は意外と大人も悩むんですけれど、毎日片付けをやってると、瞬間的にこのカップの次はこのカップと脳と身体が反応できるようになってきて、だんだん高速で重ねられるようになるんですね。ついには、最初は苦戦していたカップを見事「あらよっと」と華麗な手捌きで瞬間的にビューティフォーに完成させることができるようになりました。
イメージ的には、最初初心者のうちはたどたどしくしか回せなかったルービックキューブが、訓練すると一瞬でバババっと回して完成させられるようになる、あの感じです。
いやあ、成長したなー。
……って、いや、子どもじゃなくて、親のうちらが成長しちゃってるやーん。
そうなんです。
知育玩具が毎日散乱してるのを片付けるのは買い与えた親自身なので、子どもよりも親の方が知育玩具に向き合う頻度が高いというなかなか皮肉な現象がここにあるんですね。
これ、カップ重ねのおもちゃに限りません。
最近では、うちの子プーちゃん(2歳)は、ジグソーパズルも遊ぶようになりました。16〜25ピースぐらいの小さな子供用ではあるんですけど、それでもジグソーパズルはジグソーパズルです。
お察しの通り、夜寝かしつけ後に、散乱してるジグソーパズルピースを片付けるのは我々親なわけです。まあ、いくら簡単な子供用とは言え、いやしくもパズルですから、綺麗に片付ける(ピースをハメる)のには脳に負荷がかかるんですよね。要するに、毎晩ジグソーパズルを解かされてるんです。
これぞ、「親の知育」と言わずして何としましょう。
まあ、ぶっちゃけ、きちっとした知育玩具に限らず、どんなおもちゃでもどうやって片付けるかという点で親に判断負荷を迫るので、すべてのおもちゃは親の知育、脳トレになるとも言えます。
だから「やっぱりうちの子も知育しないと」なんて考えてるパパママの皆さん。育児においては、子どもよりもよっぽど親の自分達が知育されちゃうから、気をつけましょう!
以上、先ほど散らかり果てたアンパンマンブロックをケースの中に片付けてきたばかりの江草がお送りしました。
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