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ステイ・ホーム #毎日ネタ出し65日目

【タイトル】

ステイ・ホーム

【あらすじ】

私の家はいつもドタバタしていた。

毎日仕事に追われ忙しそうにしている父。でも週末は絶対に家族と時間を過ごすと言い、私達を色々なところに連れ回す。その時は、どんな重要な仕事の電話が入っても出ず、私たちと遊んでくれる。

何かとおせっかいな母。誰よりも早く起きて、私たちのご飯を作り、洗濯、掃除と戦場のごとく家を走り回っている。口うるさく言われることもたくさんあるが、何があっても私たちの味方をしてくれる。

しっかり者な兄。勉強も運動もできる。でも、堅物で曲がったことが大嫌い。たまにめんどくさいと思うときもあるが、いつも宿題を教えてくれたり一緒に遊んでくれたりする。

自由な姉。いつも友達とどこかに遊びにいったりしてよく母と喧嘩している。時にヤンチャなこともし、家族を心配されることもある。でも、その元気さでいつも家族を明るくしてくれる。

いつも優しいおじいちゃんとおばあちゃん。私たち孫にはめっぽう甘く、何でも買ってくれるし、いつも笑顔な二人。甘やかしすぎなんて両親には言われているけど、その優しさが何より私たちの心に安心をもたらしてくれている。

これが私たち「今井家」だ。

こんな家族なのだが、家の中はワイワイガヤガヤ。姉が母と喧嘩したり、週末は絶対に父に連れまわされ、兄にはいつも勉強しろと言われる。

こんなうるさい家、早く出ていきたいって思っていた。

しかし、今ではこの家族が懐かしく恋しい。私はその後、就職と同時に家を出て一人暮らしを始めた。最初は一人自由気ままに生活できることが嬉しく充実していたようにも思える。でも、心のどこかに穴が空いてしまったような感覚はあった。そう、あのドタバタ家族の存在だ。

色々と面倒な部分もあったが、やはり家族は家族。

そうして私は30歳となったとき、再び家に戻ることにした。

しかし、全てが元に戻るというわけではない。何より、おじいちゃんは2年前に他界。おばあちゃんも介護が必要な生活になっている。そして両親も以前のようなパワフルさはなくなっている。兄は相変わらずの堅物だったが、仕事が忙しいみたいでほとんど家にいない。姉は結婚し、家を出ている。

あのときのようなドタバタはないかもしれないし、大変なこともたくさんあるかもしれない。

それでも私はこの家族と生きていくことを決めた。私たち「今井家」の第二章が幕を開ける。

色々な実験を行い、その結果を公開していきます!もし何かしらの価値を感じていただけましたら、サポートしていただけますと幸いです!