夢を持つことを焦らなくていい
子どもたちのまわりには、「夢」「希望」という言葉が溢れています。溢れ過ぎていないでしょうか?
息子が小学1年生のとき、プロのバスケットボール選手とふれあう機会がありました。30人くらいの子供たちの輪の中にいたその選手が、子どもたちに最後に質問をしました。
「夢がある人〜?」
「はーい!!」
一斉にたくさんの手が上がる中、輪の後ろの方で手をあげていない息子の姿がありました。手を挙げないことは想定内。そんなこと聞いたこともなかったし、恥ずかしいだろうし。
でも、本音をいうと一瞬焦った「親」としての自分がいました。他の子はみんな夢があるのに
・・・うちの子にはないのか?!みんな、いいなぁ。うちはやばいなぁ。ドクドクとと心拍数が上がるのがわかりました。
でもその直後、そのプロ選手は子どもたちにそっと伝えてくれます。
「夢を持つことを焦らなくていい。」
この一言でどれだけ私たち夫婦が救われたことか。
世の中のいろいろなことが見えるようになり、見えることばかりで判断して先ばかり心配になり、今が見えなくなってるのは子どもだけではないのかもしれません。(そして、後々、この選手には息子の不登校の時にたくさんお世話になります。)
そして、一歩間違えたら他の子と単純比較して、夢を持たせようとしてしまうところでした。
それ以降、一度も息子に夢を聞いたことはありません。卒業アルバムの「夢」には、「ハワイに住みたい。」と書いてありました。
いいねっ!
だから、今回の投稿写真背景はハワイの海の写真。