「弱さ」と「強さ」、そして「大丈夫」
SNSに投稿した内容だけど、何度読み返しても故人への想いが止まらず、残しておきたいという勝手な思いから、この場に再度投稿することにする。
死の淵というものに出会ってきた。そして、その2日後、訃報を耳にすることになった。おそらく、考え方や生き様に賛否のある方であったと推察する。でも私は好きだった。よくしてもらった。
仲良くなったきっかけは居酒屋。
スマホの充電が無くなり困っていたので、コンビニまで行ってモバイルバッテリーと電池を買って渡した。それ以降、立場職場を超えて飲み友達になった。たくさん、飲ませてもらった。
ーーーーー最後にもらった言葉。
病を患い、それでも毎日生きることを信じて、お見舞いにやってくる人との再会や写真を取ることを楽しみにしていた人だった。毎回一緒に撮った写真をSNSにあげてくれていた。だから友人知人である私たちにとってはそれが生存確認になっていた。
でも、自分と撮った写真がSNSにアップされることはなかった。お互いどんな顔で撮っていたかもわからない。自分よりも温かいその手をぐっと握って体を寄せて撮った写真は故人のスマホにそっと収まっている。それでいい。できれば、もっと一緒に酒飲みたかったし、そこら中に残したボトルキープを空にしたかった。
写真は命を引き取った日の桜。眠いのに叩き起こされて、妻と近くの公園に桜を見に行った。妻に感謝。本当にたまたま。たぶんその時に見送ったのだと思う。
「弱さ」とは「強さ」とは何なのか。自分で答えを探せ、と宿題を出されたのだと思うことにした。
そして、ずっとほしかった「大丈夫」をもらえた。
ご冥福をお祈りします。