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検証していませんが…
だってまだ生きてるし。
ということで、越三昧耶にならない程度のお話しです。
“SNS、Twitterに限ったことでもなくて、アスペルガーとかASD、ADHDなんかも専門医以外の人が簡易チャートなどを元にぼんくらスピリチュアルの商売とかのために使いがちなのよね。
「前世の業で今生はそういう風に生まれました」って、そんなのあるかっつーの。”
これに関して愚痴混じりのリプをやり取りしていた相手はお坊さんです。
だから委細の説明不要で会話が成り立つのですが、そうじゃない方々は、何のことやら?でしょう。
ぼんくらスピリチュアルがよく言う
「あなたの前世は〇〇時代の●●でした」
これ仏教的にはちょっと違うのです。
そもそも人間とは概念の集合体で、例えば身・口・意それぞれが同じではないのが当たり前。
「言葉と裏腹の行動」とかあるでしょ?常に三つが同じであるのが理想だけどそれをやれば良くも悪くも「浮く」場合が多い。
本意ではやりたくないことでも、潤滑に生きるためにやらなければならない…これがもう意思と行動の不一致であり自己の矛盾。そうやって自他を欺くから死後に閻魔さまに裁かれる。
じゃあどうすればいいのか?
平安密教ですと「人間は“前世の業”の集合体」という考え方で、例えば身は〇〇時代の●●、口は△△時代の▲▲、意は□□時代の■■の集合体でできているという感じ。
それをいかに矛盾なく同じにして業を徳に変えるか…その実績的な生き方は世間一般ですとストイック過ぎて出家するしかなくなるわけです。
「それじゃほとんどの民は救われないじゃないか!」
ということでそのストイックな戒律を「在野でも念仏や題目を唱えれば大丈夫」とライトにしたのが鎌倉以降の仏教です。
・念仏(南無阿弥陀仏)を唱えればオケ→浄土宗、浄土真宗
・題目(南無妙法蓮華経)を唱えればオケ→日蓮宗
これは更に日本特有の神仏集合の考え方や身分階級などが基礎になっていて…というのは「正しく学んだ僧侶」だったら単純な一体丸ごとの転生はファンタジーだとわかってる“はず”です。
(もしかしたらそういうレアなケースもあるのかもしれませんが)
「あなたの前世は〇〇時代の●●です」という僧侶がいたら、それはぼんくらスピリチュアルに闇落ちした人だから離れた方がいいと思います。
「でも米国で評判の催眠療法ではれっきとした治療方法として認知されております!」
と鼻息荒く言われることがありますが、そりゃ米国は皆保険制度ではありませんから医療費が高い。
一般庶民がメンタルを病めばドラッグやアルコールに逃避して溺れるか、医療費よりは安価な代替医療で自己暗示にかけるしかないわけ。
なお米国の医学論文には催眠療法とやらの学術的根拠はないという報告の方が多いです。
余談
日本の妖怪に、目とか口とか生き物の一部をデフォルメしたものが多いのは、要するにそういうこと。