資格の登竜門
こんにちは!DAC広島メンバーのカワゴエヒビキです!
皆さんは、各業界の登竜門とされている資格をご存じでしょうか?
法律関係の資格なら、宅建士や行政書士
会計関係の資格なら、税理士や公認会計士
技術者関係の資格なら、電気工事士
情報系の資格なら、基本情報技術者
などなど、取得すると周りからすごい人って思われるような資格があると思います。
上記資格の難易度は、ものすごくバラバラで、
税理士や公認会計士は、資格取得に最低2年以上は掛かる資格です。ですから、その前に、簿記1級を取得することが税理士や公認会計士の資格の登竜門だと言われるくらいです。
宅建士は、半年間ちゃんと勉強すれば比較的容易に取得できたりする資格だったりします。
行政書士は、宅建士より難しく、1年くらい勉強するらしいです。
電気工事士は、2級ならば職業訓練で半年から1年実践すれば、ほぼ間違いなく取得できるそうですね。
基本情報技術者は、ITに日ごろ触れている人で、半年間勉強すれば、まず取得できるみたいです。
ちなみに、私は、2023年の10月に二級ファイナンシャル・プランニング技能士(以下、ファイナンシャル・プランニング技能士の資格試験のことをFPと言います。)という資格を取得しました。残念ながら、「この資格が金融関係の業界への登竜門です!」みたいなことをウェブ検索で見かけませんでした。三級取得に2か月、2級取得に2か月掛けて取得したものなので、時間から見ると、他の資格よりも取りやすいからなのかな?と思っています。
ですが、私は、FPは初めての資格勉強する方にとっては「資格取得の登竜門」なのではないかなと思います。
FPは、簡単に言うと、6分野にわたるお金の知識についての理解があるかを測る試験です。
6分野は、
①社会保険(雇用保険や健康保険、年金など)や資金調達(住宅ローン、教育資金など)に関わるライフプランニング
②生命保険や損害保険などの、民間の保険商品に関わること
③株や投資信託などの金融商品に関わること
④所得税などの税に関わること
⑤不動産に関わること
⑥相続に関わること
です。
FPの三級試験は、〇×問題と3択問題が60問の学科試験と、計算問題(解答は3択の中から選ぶ)も織り交ぜた実技試験の2つの試験があります。学科試験、実技試験共に、正解率60パーセント以上で合格することができ、両方に合格すると、三級ファイナンシャル・プランニング技能士として名乗れるのです。
FPは、名称独占資格と言って、資格取得者しか、取得した級のFP技能士の名称を用いてはいけません。
ただ、FPは独占業務はなく、取得した級のFP技能士とは名乗れませんが、FPとして働くことはできるのです。
少し話が脇にそれてしまったのですが、なぜ、FPが「資格取得の登竜門」かというと、
三級試験が、資格取得しやすいからです。
三級試験は受験者数が多く、1年間で30万人くらいの方が受験されています。
三級FP技能士取得率も8割くらいで、非常に高いです。
それは、出題範囲が広いのですが、問いに対して〇×もしくは3択で答えるのみなので、ややうろ覚えでも正解することができます。
また、三級試験は現在1年中試験を受けることができるようになりました。試験会場に行き、パソコン上で試験問題を解答するCBT方式に変わったからです。
また、FPの資格は、他の資格の入門にもなります。
①のライフプラン分野は、社会保険労務士という資格の入口になります。
②の民間保険分野は、保険募集人という資格の入り口になります。
③の金融資産分野は、証券外務員という資格の入り口になります。
④の税金分野は、税理士や公認会計士の資格の入り口になります。
⑤の不動産分野は、宅建士の資格の入り口になります。
⑥の相続分野は、司法書士や弁護士の入口になります。
……。中には、一級FP技能士でも初歩の初歩までしか学習できないものもありますが、FPを取得することによって他の上位資格を取得しようと思うきっかけとしては、「資格取得の登竜門」と言えるのでないでしょうか。
・執筆 カワゴエヒビキ
・画像 Canvaのテンプレートより作成
・©DIGITAL butter/EUREKA project