XF18mm F1.4 R LM WR
Canonを手放して、Canonが担っていた部分をFUJIFILMに託すという計画、その中で、どうせならと手に入れたレンズがXF18mm F1.4 R LM WR 。ライカはファインダーのこともあって50mmを軸にし、FUJIFILMは広角を担わせようという算段だ。
35mmはX100fがあるし、ノクトンも控えている。
一方で28mmはX100のワイコンで補っているという状態で、これまで28mm相当の単焦点レンズを所有したことがなかった。それを飛び越えてフジフィルムのカメラ用のレンズは最初にXF14mmを手に入れていたわけで、21も28もそんなに変わらないでしょ?と考えていたが、いやいややっぱり違うな、と感じている。
これが16mmつまり換算24mmだったら、どちらか一本に統一してもよさそうなところだが、21と28はけっこう使い方にも違いが生まれそうだな、と感じている。
ところで、広角は苦手だ。ぐっと被写体に迫るような撮り方をしないからだ。どちらかといえば、傍観者的視点で写真を撮ることも多いので、望遠の方が頻度が高い。とはいえ、ライカで50mmを使っていると、もう少し望遠、とかもう少し広角とか思うことがある。それをXF14mmだと、ちょっと広すぎる。これだと、本当に使いどころを考えなくてはならないが、28mmくらいなら、その辺はうまくやれそうな気がするのだ。
そんなわけで、50mmと28mmのスナップカメラの組み合わせ、出来上がりである。ここにあと一本、足すのなら90mmだろうか。フジフィルムで使えば135mm相当にもなる。だいたいこれでスナップは十分な守備範囲を持ちそうだ。
いや、テレエルマーで換算200mmというのもいいかもしれない。あんな小ぶりのレンズで、200mmなんて!
さてXF18mm。レビュー動画では無音だ、と言われていたが、確かにフォーカスは靜か。ただ、電源をいれたときや、プレビューの復帰後など、コクン、とレンズが動く音がする。お、大丈夫か?という気になる。
フォーカスに関してはX-pro2では、そこまで速いとは感じない。むしろ不安定なところもあるように感じる。
ただ、X-pro2のファインダーはこの18mmが出て来るフレームとして最大なので、広々と世界を見渡せる感覚がある。
(ちなみに仕事で隣県に出てきているのだが、そこのカメラ屋さんが、最近入ったんですよと見せてきたフォクトレンダーの27mm f2 。これが素晴らしかった。とっても小ぶりで、しかし絞りもフォーカスも心地よい動きをし、X-pro2の可変光学ファインダーの広角側でベストなブライトフレームの範囲を示す。これが実に見やすい!これだけのためにこのレンズ使いたくなるくらいだ。)
また写りについては、さすが次世代、高画素化に備えたレンズ設計、へんな滲みもなく、ぴしっと写る。なんの面白みもないくらいだ。これ、アポランターみたいな描写じゃねえか、と独り言ちる。レンズの味を使えない以上、きちんと被写体に正対して撮らなくてはならない。
大きさは、X-pro2にはちょっと大振りだ。レンズそのものは重くないが、大きさゆえに重心が前に来る。その分がバランスの悪さに繋がっていると思うのだが、これがT一桁や、Hシリーズで使えば、むしろ小型のレンズだ、ということを感じるやもしれない。
さて、18mmといえば、最初期に出たF2のものがある。これがとても小ぶりで、X-pro2にはぴったりのサイズ感だ。このレンズでもよかったかもしれない、とココロのどこかで思っている自分がいるが、35mmf1.4の陰に隠れてしまって、このレンズの良さに気付いていない自分。それに軽量でいくならX100Fもある。だからお値段の差もあったが、新型の方を選んでしまった。
暫くはこのレンズをつけっぱなしにしておこうと考えている。28mmと仲良しになりたい。さらに50mmとの組み合わせでは、最もオーソドックスで、最も面白みのない組み合わせだと思う。おまけに広角は苦手だ。だが、だからこそいい。このつまらない組み合わせで撮りながら、自分の目を鍛えていきたいと思う。