コシナさん、135mm出しませんか?
またもやコシナさんへの独り言になってしまいます。
あれだけのMマウントに合わせたレンズを出しているコシナさんですが、現状135mmはラインナップされていません。
蓋し、マーケティング的な理由があるのだと思うのですが、他にもレンズそのものが大きくなってしまうとか、そう言うこともあるのだと思います。
このあたりの望遠となると需要は減るものと思われます。レンズも大きくなるし、ライカボディとはアンバランスになることは容易に想像がつきます。
それにボケを求めてこの焦点距離にするのなら、やはりF2は欲しいところですから、大きさと開放F値とのバランスを考えるとやはり微妙なところかもしれません。
僕は135mmをテレエルマーで初めて体験することになりました。
感想としては、この画角は、ギリギリスナップで使える望遠、と言ったところでしょうか。圧縮効果はそれなりに出ていて、スナップだと商店街の通りを真っ直ぐ撮ると良い感じ。片側二車線くらいの大通りの、向こう側を撮ると少し僕としては窮屈かな、というイメージ。道路向こうを50mm的に撮れる、とでも言えばいいでしょうか。
望遠と言えば、遠くの被写体を引き寄せて撮る、という感じで使うことも多いと思いますが、135mmはレンジファインダーで使っていることもあり、本当に小さく切り取ると言った感じです。短時間なら、この一本で撮り歩くのも悪くありません。
ただ、テレエルマーのF値が4であること、天狗の鼻のような細長いフォルムであることが、ちょっと積極的にこのレンズを使おうという気持ちを削いでしまっています。
特にF値の数字の大きさは、朝方を中心に撮りに出かける自分にとっては、ちょっと苦しい値です。アポテリートなどの現行品もありこちらはF3.4 エルマリートなら2.8とそういうレンズもありますが、テリートはすごくお高い(使用頻度を考えたらなおのこと)、エルマリートは大きい上にメガネ付きなものだから、カバンに収まりが悪そうで二の足を踏んでしまいます。
大きさ重さはいいとして、メガネ付きのアレは使っているときは良いとしてもカバンに入れづらいのはナシです。
また、レンジファインダーだとどうしてもブライトフレームが小さくなりピント合わせが苦しくなってくるのも問題ですが、その点においては普段からマグニファイアを使用していますから、そんなに気にはしていません。
135mmは、あるブログの作例を見て、あ、これ凄い、となった焦点距離でした。銀座の歩行者天国で撮られたスナップポートレート、良し悪しは置いておいて、ほぼ全身が写っているのに背景が完全にボケてしまっている。どこで撮ったか分からないくらい。そういうある種絵画的な表現ができるレンズは、ボケが好きなボケ人間にはたまらない魅力でした。それでいて、スナップには、通常使う35とか50mm とは違う表現ができるわけで、なんだかんだとテレエルマーも使用するわけです。
そうすると、つい、ライカで明るい135mmがあったらいいのになあ、とそう思うわけです。
FUJIFILMのカメラに90mmf2のレンズをつけて撮ることもあります。ズミクロンですね。これはこれで135mm相当になりますが、実質的なF値は2.8程度。これでも十分とは思います。
すると中華製の90mmf1.25なんかも気になってしまいます。これだとほぼ135mmf1.85くらい。自分が求める世界です。
でも、大きい。重い。
そうしているうちに、いつしかとにかくボケればいいや、という感覚も薄くなってきました。
今いいなと思うのは、とにかく薄暗くても使える135mmです。F値がせめて2.8あれば…それでいて可搬性がある程度確保できるレンズです。ズミルックス75mmくらいの重さなら全然構いません。いやそれでも無茶を言っているのはわかります。でも、これで暁の街を撮ってみたい。コシナさん、ねえ、コシナさん、ほんと無茶言うてますが、こんなの出してみやらんですか?(いきなり方言)
写真はテレエルマー135mmf4の写真。50mmとかと組み合わせ使うと良いなと感じています。