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写真とカメラを大仰に語る

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写真とカメラについて、思ったことを書き連ねたものです。小さなことを大袈裟に。読んでために…ならないコラム集です。
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2024年8月の記事一覧

ライカを持って旅に出たい…のだけれど。

ライカを持って旅に出たい…のだけれど。

 

旅に出たい欲求というのは定期的に沸々とわいてきて、その度にあそこに行ってみたい、ここもいいかもしれないと妄想だけが膨らむが、実は純粋に撮影のための旅に出たということは一度もなくて、それは例えば家族旅行だとか、仕事とか、学生時代の仲間に会うためとか、そんなある種の「きちんとした理由」に乗っかって、カメラを持ってそのイベントの隙間に自分の撮影時間を設ける、というのが主であるから、それこそ写真を始

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センスで撮るな。ー写真展を終えてー

センスで撮るな。ー写真展を終えてー

 会期中に大きな地震があったり、まあ大変な一週間だった。
 今回このグループ展では初めて、自分で展示作業もできたし、いい経験になった。

 一緒にやったメンバーは、僕より年上で、主催の方の知り合いが僕のよく通っていたカフェのマスターで、そのマスターに声をかけてもらってから3度目となる。主催の方はアサヒカメラだったか、その投稿で年間賞を獲得した経験を持ち、他にも県内のコンテストで賞を獲ったような人た

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「時間泥棒」とカメラ

「時間泥棒」とカメラ

 灰色の男たちが、いかに人間が時間を無駄にしているのかを人々に説明する。節約した時間を彼らが運営する『時間貯蓄銀行』に預けるといい。そうしたら預けた時間に利子を乗せて支払う、という。
 人びとは彼らの口車に乗せられて、時間を預けるようになる。
 すると、人々は、時間を無駄にしたくないとイライラしながら働くようになる。預けたはずの時間は、結局……。

 私たちの暮らしは、ずいぶんと便利になりました。

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