🧑‍💻：在庫管理の効率化に向けたAppSheet導入の道のりと初めてのapp：データスキャン

{AppSheetを使えば、グリーンハウスマネージャーの業務が劇的に変わる！？}でも紹介したノーコードアプリについて一部ご紹介します。

以下、私が在庫管理の効率化を図るために取り組んだAppSheetの導入について、具体的なステップを紹介します。

目的の明確化と現場との共有

まずはじめに、在庫管理の目標を明確にすることから取り組みました。在庫管理はどのフェーズでも重要な作業ですが、企業の事業フェーズや売上、取り扱う品目、そして現場の状況によって適切な管理方法や手法が異なる場合があります。

そのため、現状に合わせた目標設定、管理方法や手法を選ぶことが重要です。具体的にどこに時間がかかっているのか、現場で感じられる課題を共有することから始めました。課題の共有は現場のスタッフとのコミュニケーションを深める良い機会でもあります。スタッフの声を聞きながら、改善すべきポイントを洗い出しました。

課題感

私たちが扱っているのは植物、鉢、資材など様々です。棚卸しの手法としては一般的に言われる実地棚卸し作業を行っています。手順としてはリストを作成し、棚卸し実施要項の手順に従いリーダー指示のもとチームで協力して棚卸しを進めます。過去に経験した課題感としては、以下のようなものがあります。

• 商品の名前が一致しないことがあること

• マスターデータが更新されてない。

• 対応できる人が訓練を受けた人に限られていること

• 時間がかかってしまうこと

• 重複カウントに気付けないこと

• 未カウントの商品に気付けないこと

などなど、挙げ出すときりがないほど様々な課題が存在しました。

シンプルな仕組みからスタート

AppSheetは、簡単にアプリを作成することができる反面、カスタマイズも自由度が高く、細かな機能を盛り込むことで{AppSheetを使えば、グリーンハウスマネージャーの業務が劇的に変わる！？}で紹介したような在庫管理機能を作ることも可能です。
しかし、余計な機能が追加されると現場の混乱を招く可能性もあります。そのため、私たちは最初に課題の共有を徹底しました。新しいアプリであるAppSheetを導入する計画を立てる際にも、現場がその価値を理解しやすい形にする必要があります。

そうした理由から私は最初にバーコードを読み込むだけの「データスキャン」だけのシンプルな仕組みを作りました。それによって、バーコードがある世界のことについて想像してもらい、どのような改善が期待できるのかを共に考え、そのメリットを現場にイメージさせることが重要でした。

バーコードの活用と課題への対応

特に規格製品ではJANコードなどのバーコードが一般的ですが、花や観葉植物などの業界ではバーコードを活用した管理を取り入れている企業はまだまだ少ないです。花屋や大きな園芸店でも手書きのプライスカードが使われることが多い傾向です。バーコードの活用ができると、花卉業界の業務改善に役立つ可能性を感じています。

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スーパーの生鮮品などでよく使われるバーコードを想像していただくと分かりやすいかもしれません。花は生物ですので、時間や状況によってモバイルプリンターを利用してラベルを貼っていくイメージです。
身近なものから、目指したいイメージを広げていきましょう。

それでは、バーコードプリンターがない状況から始める場合、どのようにスタートすれば良いでしょうか。

初めてAppSheetでappの作成

appを活用する目標やイメージががまとまってきたら、つぎはAppを作成してみましょう。AppSheetを始める手順はとても簡単です。

スプレッドシートの場合は、データベースに保管するときのモデルを検討し
、セルに項目を入れます。その後拡張機能＞AppSheet＞アプリを作成と簡単なステップで作成できます。AppSheetのウェブエディタを使用して、アプリを作成します。ウェブエディタは直感的で使いやすいインターフェースを提供しており、ドラッグアンドドロップやフォーミュラの使用により、アプリのレイアウトや機能をカスタマイズすることができます。

以上がAppSheetを始めるための一般的な手順です。目的や要件に応じて、さらに詳細なカスタマイズや設定を行うことも可能です。

具体的なappの始め方や設計方法、操作についてはもちろん、AppSheetに関する質問がある方はコメント欄へお気軽にどうぞ。私も皆さんからの質問を通じて学ぶ機会を得ることを楽しみにしています。