BTSにとって今年のグラミーはなんだったんだろうか?
おはようございます。実はいまだにグラミーショックを引きずっているオタクです。発表がでてからすぐに、「残念で涙が出ちゃうけど、来年また頑張ればいいよ。」と前を向ける人たちが本当に眩しく見えました。未だ全っっっったくそう思えない自分が、、完全に取り残された気分です。
確かにこの部門、強敵揃いで、グラミー常連さんもいて、有名な曲ばかり。誰が受賞してもおかしくないようなグループだったな、と思います。でも今回のグラミーとのバンタンの絡みっぷりに期待していた自分、、なんとなくいけるんじゃないかと思っていました。グラミーの公式YouTubeでパフォーマンスしたり、チャリティーオークションに衣装を提供したり、チャリティーイベントにも参加協力して、初の単独パフォーマンスも決定。一昨年から、プレゼンターとして初めてステージに上がり、去年は単独ではないにせよ、ステージでパフォも。数年前から積み上げてきたものがある。もちろんお互い様ではあるけれど、かなり金銭的にアメリカの音楽産業に貢献もしている。ところが、ノミネートが発表されたら、主要部門ではない一部門のみ。これ、え?1個だけって思ったのは私だけ?アルバム2枚ともno.1だけど、作品としては評価していただけないのかしら?というのが正直な感想でした。その辺りになんとなく不穏な予感もしつつ、ソワソワと朝4時に起きた自分。しょっぱなから発表されないのはわかっていたけど、こういう祭りにはガッツリ乗っておくタイプであり、可愛い7人のここ一番!心の準備もありつつ、単純にグラミー自体にワクワクしている自分もいたり。寒いリビングで白湯をすすりながら見つめるPC。
世界中のファンが見守る中、とうとう呼ばれなかった名前。正直信じられない!という気分だった。彼らみたいなキラキラなアーティストがすごい曲で大ブレイクして受賞しないわけないって、どこか奢った気持ちもあったのかもしれない。呆然としてしまったし、サテライトで見ているだろう他のオタク仲間と連絡を取り合う気も起きなかった。PCはすぐに閉じて、布団に戻った。頭がぐるぐるしていた。私は自他共に認めるARMYだが、実はその前からアリアナちゃんのファンでもある。そして、ガガ様とのコラボ曲もすごく好きだ。そんな人たちが私のバンタンの賞をかっさらっていった。受賞コメントもなかった。(これは全く批判的に感じたのではなく、コメントを出さないというアティチュードもありだと思っています。バンタンは絶対出したと思うけど、色々な事情で出さない人がいるのも理解している)
一番最初にファンにメッセージを送ってくれたのはじんくん。言葉はアーミーサランヘ。アイラビュ。ホビも。ユンギも別の言葉で続いた。呆然としていた自分に感受性が復活して、急に涙が止まらなくなってしまった。どうしよう、これから家族が起きてくるしご飯作らねば〜。仕事にも行かねば〜と気持ちは焦るが、じわじわ涙が止まらなかった。
仕事中だがトイレにこもってV LIVEも見た。メンバーははっきり言ってしょげていた。こんな時でもジョークで盛り上げてくれる兄さんたちの精神安定感に舌をまきつつ、弟たちがしょげかえって目を腫らしているのを見た。ツイッターに上がってきた受賞を逃した瞬間のムービー。メンバーは受賞コメントを出せるように、早朝というよりもはや夜の間にメイクを済ませ衣装を着て、全員でテレビの前につめていたようだった。他のノミネートされていた人たちも同じだったろうと思うけど、その背景を考えると切なすぎる…。
その後は怒り100%の状態が2,3日ほど続いた。グラミーの会員とは一体全体どういう人たちなのだろう。全く公開されない選考基準。受賞しなかった事実に納得できないわけではなかった。他のアーティストだってチーム総力戦で挑んできているビルボード常連さんたちだ。でも、数値的におそらく今一番ファンがついているだろうバンタンをアメリカ音楽産業に寄付される有料オンラインチャリティーイベントに駆り出し、授賞式では番組視聴率にさんざん貢献させておいて、本人たちの受賞シーンはyoutubeでしか流さないような、こんな仕打ちをするグラミーを来年また目指したいというのか。テヒョンが「アーミーもう一回だけ」っていうならなんでもしてあげたい。しかしグラミー賞にまつわる色々な噂はここ最近始まったものではなく、バンタン以外にも、いやバンタン以上に長年理不尽な思いを抱えているアーティストは多いことを知り、もはや時代遅れの賞になっていくのではないかという気もしなくはない。
私のような素人がグラミーがどういうものかを判断するのはなかなか難しいことである。記事もだいぶ読んだし、SNSでの私のような素人の他の方々の意見もたくさん読んだ。そして、宇多丸さんと音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんのグラミー解説もネットで聞いた。このラジオはすごく参考になった。バンタンに触れられたのは部分以外にも、今回のグラミーの改善された点、まだまだな点を、過去を踏まえて解説してくださった。そしてバンタンに関しては、アイドル要素のある男性グループのノミネーション、受賞は昔から難しいので、ノミネートとパフォーマンスだけでも本当にすごい事なんだと。あの人気だったワンダイレクションも、ノミネート経歴すらないとのこと(だからこそ今年のハリースタイルズの受賞は印象的なできごとだったそうだ)。そしてバンタン、いつかは絶対に獲れるだろう、との言葉も力強かった。ファン以外の方にそう言っていただけるのはありがたい。そんなみなさまの言葉に少しづつ気持ちが解れていき、やっと一息つける程度の精神レベルまで魂が回復したのが昨日くらいです。いまだにじんくんのアーミーサランヘを思い出すとメソメソしてしまう状態ではあるが、、
間違いなくバンタンは来年もまた目指していくだろう。今制作しているものたちもきっと万全に練られたものたちに違いない。正直グラミーにこのアジア人のボーイズグループがノミネートされたことで、完全なる人種差別的発言もあったし、ひどいイラスト記事も出た。でも、どんな時も忘れてはいけないと個人的に思っているのは、自分も含め今回のそういうことにびっくりしたアーミーは多いだろうが、彼らは昔からこれと闘ってきたのだということだと思う。今有名になったから、騒ぐアーミーもメディアも増えたけど、デビュー時は国内で、海外に出てからは、日本でも世界各国でも、昔から彼らを取り巻く状況はそうは大きく変わっていないのだ、彼らにとっては。だから彼らが作る曲のメッセージはああなるし、MCもああいうMCだし。理不尽なことに対する怒りを持ちつつ、人は絶対に傷つけない彼らになったんだろう。
改めて彼らに対するリスペクトの気持ちが湧いてくる。こんな理不尽なことがありつつ、支え合って歩みを止めない彼らに。理由のない悪意や偏見と闘い続けていることに。悔しさや寂しさで気が狂わない彼らに。正直グラミーちょっと前まで、画面越しでしか見られないパフォと、次から次へとくる細かい情報やグッズのお知らせに疲れ果て、ライブが再開するまで個人的に少しコミット度を下げてもいいかなと思っていたのだが、色々ありつつもやっぱり離れられないと思った。目に見えない彼らの闘いの破片もやっぱり感じたい。バンタンを追っかけるのはやっぱりすごく面白い!
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