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「辞める」を始めて完了するまで #5

私の転職活動を noteに記録しています。今日は、転職すると決めてから会社に報告するまでのことを書きます。


退職交渉の違和感

退職交渉にあたって、エージェントさんからこんなアドバイスをもらいました。重要なアドバイスなんだろうとは思ったのですが、個人的には違和感多めに受け取っていました。

・退職報告をするときに退職届を用意し、控えをコピーして持っておく。
 → 思うように受理されない場合、意思表示の証拠が大事だそうです。

・相談ではなく決断として報告する。
 →相談だと引き止められてしまうからだそうです。

・上司の反応次第では、すぐに相談してほしい。
 → 引き止められて議論にならないケース、怒られる、泣かれる、脅される、などもあるそうです。そういう場合はエージェントさんが助けてくれるとのこと。

・とにかく毅然と対応する。根比べも覚悟する。
 → 相手の交渉には応じず、淡々と辞める意思を伝え続けてくださいとのことでした。

うーん

自分の会社や上司に対して「その人たちには話が通じないかもしれないよ」と言われた気持ちになってしまい、ちょっとだけイラッとしました。辞めようとしてるくせに。

そんな意図ではないのはわかっています。実際に退職交渉が難航することもあるだろうし、エージェントさんにとってもちゃんと退職できるかは大事なことだと思います。でも、私の上司はそんな人じゃない、そんな会社じゃない。だからせめてもの反抗心で、退職届は書かずにいきました。それがいいのか悪いのか知りませんが、とにかくそうしました。


泣きながら報告して、受け取った言葉

上司や会社には話せばわかってもらえるし、受け入れてもらえるはずだと確信しているけれど、実際に報告するのはすごく気持ちのハードルが高かったです。

Web会議で伝えたとして、どうやってその場を終わるんだろうとか、
今のチームの状況を考えたらなんて思われるだろうとか、
次の組織の計画をしていたら迷惑をかけてしまうんじゃないかとか。

色々考えたけれど、どう思われるかは自分がコントロールできるものではなく。自分ができる誠意の表現として、せめて出社日を合わせて直接伝えることにしました。そして受け取ったのはこんな言葉でした。

「わかった。もう決めたんでしょ」と静かに納得してくださった直属のマネージャー。

「もう一度社内見渡してみてほしい」と静かに引き止めて、でも最後はそっと受け入れてくださった入社以来の部長。

「もしかして一緒にビジネスできるかもね」と言ってくださった部門長。

「縁があればまた戻ってきてくれたら嬉しい」と言ってくださった執行役。


ほらね!!!(号泣)
暗いトーンでぽつぽつ歯切れ悪く話すことしかできなかったけれど、いただく言葉があまりにもあたたかくて毎回泣いてました。ファーストキャリアをここで頑張ってこられてよかったです。


同僚に伝えたらどう思われるだろうか

上司に伝えて、受け止めてもらえたあと。エージェントさんが言っていたようなことは起きないとわかったけれど、同僚へもまた精神的スタミナが必要でした。

自分の実務を同僚にお願いして去ることに対する罪悪感がたまらなく襲ってくる。「あーなんて思われるだろう、申し訳ない、ただでさえ忙しいのに」の無限ループで、プレッシャーを感じながら、いつ伝えられるだろうかと探る毎日。いろんなタイミングを調整して、チーム、同期、仕事でお世話になった方、なるべく直接会う機会を探して報告しました。

実際に打ち明けると、やっぱろ自分が恐れていたようなことは何も起きなくて。驚かせてしまったけれど、応援、共感してもらい、深い話を聞いてくれる方も、中には涙を流してくれる方もいて。自分一人の人生の節目だと思っていたけれど、いろんな方がいろんな受け取り方をして送り出してくださることが本当に嬉しくあたたかく感じました。


退職の意思を伝え続けて思ったこと

ここ最近ずっと「退職します。こんなことがあったのすごく覚えてます。お世話になりました。」というメッセージを伝え続けて思うこと。

「辞めるって伝えたらこう思われるんじゃないか」っていう思い込みは、本当にただの思い込みだった。素敵な上司・同僚、すてきな会社だと信じているはずなのに、なぜそう思ってしまうのか。そう思ってしまうこと自体が申し訳なかったです。

もう一つ、みんなキャリアについてめっちゃ色々考えてる!なぜ、それが普段は表出していないんだろう?もっと話したかった、話せた方が絶対によかった。辞める私へにいただいたあたたかさがすごく嬉しかった。残る決断をしている方々こそ、それ以上のあたたかさ・思いやりをもっと渡し合えないのかな。そんなことも思いました。


あぁ思ったより長くなってしまった。
私の「辞める」も終盤に差し掛かってきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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