マガジンのカバー画像

1週間チャレンジ

56
何かお題を決めて、それに沿って1週間書きます。○○にこだわるシリーズ。
運営しているクリエイター

#桜にこだわる

花の記憶

花の記憶

花はいろんな記憶に結びつく

匂いと紐づくのは、沈丁花と金木犀。春の始まりと秋の訪れの合図。どちらもなんとなく、寂しい気持ちになる。

季節に紐づいているのは、紫陽花。紫陽花を見るだけで夏の始まりを思い出す。雨の記憶と肌寒いような蒸し暑いようなあの感じ。椿も、冬のモコモコ感と鼻がツンとする感じとセットで思い出す。

桜は、具体的な場所を思い出すことが多い。

学校とか、会社の近くのあの道路とか、毎

もっとみる
さくら219

さくら219

髪の毛が多くて硬い

ずっとどう付き合うべきか悩んでいたけど、ヘアオイルがなかなかしっくりくることに気付いてからは快適。行きつけの美容師さんにも「いいチョイス」と褒められてから、ヘアオイルと短いときにはワックスを追加。

一口にヘアオイルと言っても、しっとり重たいものからさらさら軽い使い心地のものまで様々だ。匂いに至っては更に様々。なかなかツボにハマるものがなくて、なくなるたびに新しいものに手を伸

もっとみる
満開の下

満開の下

その歌には、桜が出てこない

はじめてきいたのは、ラジオで聴いた曲のために買ったCDだった。

J-POPのはずなのに、ギターはなくてストリングスがイントロで響く。まあ、そもそも、一曲目からしてごりごりのピアノイントロなんだけど。響きがアナログでクラシカルなのに、リズムがものすごいかっこいい。

歌詞には一度も桜が出てこないのに、桜の森の中を彷徨うようなイメージ。背景が暗くて、ピンクの光がぼんやり

もっとみる
オーバル型の桜色

オーバル型の桜色

体の大きさの割に、大きな手をしている

自分の中で一番好きなパーツ。昔習いごとをしていたからか、あまり肉がつくこともない。爪も大きくてある程度の面積がある。代謝が良いせいか、色もほどよく桜色。

バイトがネイルできるような職種ではなかったのと、今も派手なネイルはできない仕事をしてるから、マニキュアには縁がない。

でも昔いろいろと試してみて、桜色のマニキュアが一番この手に映えることは知ってる。長い

もっとみる
葉っぱを食べるか食べないか

葉っぱを食べるか食べないか

葉っぱがついた和菓子は良い

そもそも、もちっとしたお菓子が好きなのだ。大福、お団子、すあま、求肥。そこに季節や自然の香りをつける、というなんともぐっとくる理由で葉っぱがつくのが好き。柏餅、笹餅、桜餅。

特に桜餅は、去年の葉っぱを塩漬けにして、今年のタイミングに出てくるところがいい。散ったら終わりじゃない、次の年にもバトンが繋がれる感じ。

いつもいつも食べるべきか悩んで、いろんな意見があるのも

もっとみる
桜色が似合わない

桜色が似合わない

ピンクは憧れ

昔はほんとに男の子みたいな子供だった。ガリガリでズボンしか履かなくて、髪は短くて男子とサッカーばっかり。少し髪を伸ばし始めても、男子と下ネタばっかりゲラゲラしてて、服は白か黒か茶色か灰色。カラフルな服なんて着れないと思っていた。

別に女の子っぽくしても自分らしくいられるな

と、気付いてからはスカートもレースも大体試した。似合わないものと似合うものがわかってきたけど、ピンクはやっ

もっとみる
春の空気はぼんやり霞んでる

春の空気はぼんやり霞んでる

大学生の時、いつも女の子3人組で行動をしてた

たまたま取ってる授業が違う日で、その日は2人だった。特に予定もなくて、しばらく戻らないもう1人を待とうかとキャンパスをうろついていた。

すごく天気が良くて暖かくて風がたまに冷たくて、広場の桜は満開だった。写真を撮ったり、ぼんやり眺めながらおしゃべりをした記憶がある。

いろんな桜を見たけど、時間を全く気にせず堪能したのはあのときが一番だったように思

もっとみる