シロ・クロ・グレー
毎日のお洋服のベースにある色は白黒グレーのモノトーンです。
20-30代前半までは、グレーが似合わない気がして。
最近年齢とともに落ち着いた色がしっくりくるようになったのか?
グレーが上手に取り入れられるようになってきた気がします。
そこに、普段の洋服だとベーシックアイテムのデニムや、カーキ、ベージュ、ブラウンなどが加わります。
そんな感じで基本のアイテムとして、モノトーンのお気に入りがあると上手く纏まります。
さて。
ついつい色の話で、お洋服に例えてしまいましたが、
今日書きたかったのはお洋服の話ではなく。
『 年齢とともに上手にグレーと付き合えるになってきた 』
というお話。
もう12-3年前のことになりますが、
当時、チームを組んでいた上司から
『 君の性格的に、白黒はっきりさせたい気持ちもわかる。想いが強いことは良いことだけど、柔軟にもっとグレーの部分と上手く付き合えたら、今以上に良い仕事ができると思うよ。 』
と、言ってもらいました。
その言葉は本当にわたしの中にずっと響いていて、今の行動の基本になっている言葉。
その通り、
当時のわたしは
「これが正しいからやるべき。」
「なぜ間違っているとわかっているのに会社は目を瞑っているのか?」
「この方法は相応しくないからやめる。」
など。
大好きなブランドをよくするために、自分のベクトルで白黒判断することを正義としていたように感じます。
その結果、色々な立場に立つ人ひとりひとりの気持ちと向き合えていなかったのかもしれません。
今思えば、大きな組織だからこその
各々の与えられているミッションも違えば、求めるゴールも違っていたはず。
みんなが自分のゴールに向けて白黒つけたら大変なことになりますよね。
あらゆる立場の人が一つの物事に取り組む際に、全員が全て満足いくことなんて無理。
だからこそ。
気持ちを汲み取りながら、みんなの納得できる着地点をチャコールグレーにしてみたり、ライトグレーにしてみたりすることで、白にも黒にも近づけると思うのです。
それを考えられるようになってからは、グッとチームのバランスが取れ、メンバーひとりひとりの気持ちを尊重し、お互いがきちんと理解した上で結果を出そうとするので、団結力も自ずと付いてきたように感じます。
今もこの気持ちはわたしの行動の指針になっています。
もし、目標に向かう時に、意見が違う人がいても、まずはその人の考えを聞いてみる。
思っていた方法と異なるプロセスだったとしても、少し柔軟になったら、お互い納得する方法が見つかるかもしれない。
しかも、話している間に違った見解が自分にも広がる可能性もある。
それは、コントラストのある白と黒が混ざると、グレーになり、ライトグレーになり
たくさん積み重ねていくことで、
そのライトグレーの塊を俯瞰してみると
白に見えることもある。
とはいえ、わたしも本質は変わらないから、
「私は〇〇が苦手。」
「私はこれが好き。」
という自分の気持ちは沢山持っています。
みんな違って当たり前。
でも、何事も話し合って、受け入れて、認め合っていけたら、
新しいプロセスが見えてくるような気がします。
何かのヒントになれば良いなと。
久しぶりにいつかの言葉を思い出したので記しておきます。
グッと冬の気候に変わった今週。
今日は何を着ようかな?
みなさま。
今日も素敵な1日を!